コインベース、イスラエル企業アンバウンド・セキュリティを買収へ

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 コインベースは、イスラエルのサイバーセキュリティ企業アンバウンド・セキュリティを買収する計画を発表した。同社は29日、買収手続きを進めていると発表したが、その額については明らかにしていない。買収の完了時期についてもはっきりとは分かっていないが、「今後数カ月のうち」には完了するとしている。

 これまでも最高クラスのセキュリティ戦略に投資してきたにもかかわらず、コインベースは最近、SIMカードを利用した複雑なフィッシング詐欺の標的にされており、6000人以上のユーザーが被害に遭った。今回の買収により、コインベースはサイバー攻撃に対するセキュリティを強化することができる。アンバウンド・セキュリティは、安全性が高く、ユーザーも利用しやすいものと言われている、マルチパーティー計算(MPC)という暗号化技術を使ったセキュリティを採用している。

 コインベースは「MPCは、事実上侵入不可能なコールド・オフラインウォレットの性質と、ホット・オンラインウォレットが持つ摩擦のない利便性を備え持った技術をもって、顧客資産を保護することができる」と説明している。

 アンバウンド・セキュリティの買収により、コインベースはセキュリティの向上だけではなく、世界有数のハイテク拠点への足がかりを得ることができる。この買収により、イスラエルで研究施設を設立することが可能になった。この施設では、アンバウンド・セキュリティのチームが指揮を執ることになる。

 コインベースは、「今回の買収によって技術的な専門知識を得るだけでなく、コインベースが常にセキュリティおよびブロックチェーン技術の最前線に立つことができるよう、イスラエルに優れたテクノロジーセンターを設立する予定だ。当社はかねてより、イスラエルには暗号技術を持つ強力な人材が集まっていると認識しており、この分野における最高で優秀な人材と共に、当社のチームが成長できることを嬉しく思っている。アンバウンド・セキュリティチームは、当社が時間と共に拡大していこうとうしている、この新たな研究施設の中心を担っていく」とコメントした。

 4月の上場後、コインベースはいくつかの戦略的買収を行ってきた。同社と取引を行った企業には、カストマーサービス向上のために4000万ドル以上で買収されたAIサポートプラットフォームのAgara AI、米ダラスの暗号資産(仮想通貨)データ企業Zabo、インフラ企業Bison Trails、データ分析プラットフォームSkewなどがある。暗号資産ウォレット企業BRDも先週、コインベースによる買収を発表。BRDチームの一部がコインベースに移り、引き続き暗号資産ウォレットの開発を続けるとした。コインベースは21年これまで、13社以上を買収している。

 個人の取引から売上高の大半を得ているコインベースは8月、暗号資産分野が冬に減速した場合に備えての準備を進めていると伝えている。取引上が減少する可能性を見越し、約40億ドルを確保しているという。21年第3四半期の売上高は12億ドルで、そのうち利益は4億600万ドルだった。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/coinbase-acquire-unbound-security/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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