DeFiにおけるハッキングと詐欺が100億ドルを突破

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 11月9日、分散型金融(DeFi)プラットフォームにおけるハッキングと関連事例が20年の15億ドルから1年で105億ドルに急増したと報じられた。

 DeFiが暗号資産(仮想通貨)界で急成長している市場のひとつであることに疑いはない。DeFillamaの利用可能なデータによれば、実際、21年初頭、DeFiは急成長し、総預かり資産額(TVL)で節目を迎え、現在TVLは約2600億ドルである。

 DeFiプロトコルはこれまで従来の金融システムに連結していたサービスに加え、貸借のような金融サービスを運営している。しかし、最近の成長で、金融仲介業者の必要性をなくし、既存の金融システムの見直しを迫ることが可能となっている。

 しかし、こういった利点があるにもかかわらず、DeFiは詐欺やハッキングに対して非常に脆弱である。ブロックチェーン分析企業エリプティックの新しい報告によれば、詐欺、窃盗、ハッキング、他の違法行為はDeFiの人気と並行して成長している。

・DeFiのハッキングによる100億ドル以上の損失

 11月9日、DeFiプラットフォームにおけるハッキングと関連事例が20年の15億ドルから1年で105億ドルに急増したとエリプティックは伝えている。これは、600%の増加を表している。DeFiで最も人気のあるネットワークであるイーサリアム(ETH)の分散型アプリ(DApp)は損失の86億ドルを占め、バイナンス・スマート・チェーンは25億ドルの損失を記録した。

 このようなDeFiの損失の多くはバグやコードの不具合によると報告書は指摘している。多くの場合、攻撃者は運営を悪用するために、いくつかのプロトコルのスマートコントラクトのコードの脆弱性を利用している。

 一般的な例はDeFiプラットフォームを悪用するため、フラッシュローンを利用することである。さらに、資金をシステムから移動するためにハッカーが使用する傾向にある別の方法は管理キーの悪用である。

 エリプティックの主任研究員トム・ロビンソン氏は、DeFi技術はマネーロンダリングの手段にもなっていると話している。「アジアに拠点を置く交換所から盗んだ金の清算を試みる人を含め、マネーロンダリングを行う人にとって、DeFiは重要なツールとなっている」と話している。

・規制の概説の必要性

 また、DeFi業界から盗まれた資金は様々なDeFiアプリを通し、移動させられるため、規制当局が同業界に注意を向けるようロビンソン氏は求めている。

 注目すべきは、いくつかの規制当局はすでに同業界を注視していることだ。

 そういった規制当局のひとつは、10月に発表された最新の指針で、DeFi運営者は暗号資産サービスプロバイダーとして取り扱われると話しているFATF(マネーロンダリングに関する金融活動作業部会)である。つまり、運営者はマネーロンダリングおよびテロ資金供与対策の対象となる。

 ユニスワップ(主導的分散型交換所)の親会社であるユニスワップラボのサービスの提供方法や投資家の同プラットフォームの使用方法について質問し始め、FATFの他に、SEC(証券取引委員会)のような業界も同業界にざっと目を通している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/hacks-defi-tops-10-billion/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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