FRBのテーパリング発表後、暗号資産と株式市場の繋がりに疑問

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 FRB(米連邦準備制度理事会)が3日に「金融政策の緩和的スタンス」の維持に力を尽くしていると述べたにも関わらず、主要暗号資産(仮想通貨)はそのニュースの後すぐに下落した。この下落は、FRBの発言を受けて急騰した株式市場とは対照的だった。

 FRBは毎月の資産購入を150億ドルずつ縮小する計画だと表明した。これは通常テーパリング(量的金融緩和の段階的縮小)と呼ばれる動きだ。しかし、経済見通しに変化があれば「購入のペースを調整する準備はできている」とも付け加えた。

 この発表後すぐにビットコイン(BTC)は下落し、わずか1分のうちに1BTC=6万2470ドルから6万382ドルへ約3%安となった。

 イーサリアム(ETH)でも同様の動きがみられ、1分足らずで1ETH=4550ドルから4500ドルへ約1%下落した。

 しかし、この2つの大手暗号資産はすぐに回復し、ビットコインは15分足らずで報道発表前と同水準に戻った。イーサリアムにも同じ動きが生じ、さらに反転上昇して発表から1時間足らずで4650ドルの史上最高値を記録した。

 しかし、ビットコインの反応が株式市場の反応と大きく異なっていたことは注目に値する。CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)で取引されているS&P500先物から判断すると、トレーダーはこのニュースですぐに強気に転じ、先物はわずか5分のうちに0.3%上昇した。

 クオンタム・エコノミクスの創業者でCEO(最高経営責任者)のマティ・グリーンスパン氏によると、ビットコインが当初このニュースで下落した理由は、ビットコイン市場を支配する投資家の種類に関係があるかもしれないという。

 グリーンスパン氏は自身のニュースレターで、「ビットコインは下落した。恐らくはこの引き締めを聞いた投資家が、同時に2方向に動いているFRBの微妙な意味合いを理解するだけの十分な経験がないためだ」と記した。

 「注目すべきことに、ビットコインは発表から数分で完全に回復した」と同氏は付け加えた。

 投資家の間では、QE(量的緩和)として知られるFRBの資産購入が、ビットコインやイーサリアムといったデジタル資産や株式市場を含む資産の上昇を支えていると広く信じられている。そのため、こうした購入の減少は伝統的な市場でも暗号資産市場でも下落を引き起こす可能性があると考えられている。

 3日のFRBの発表によると、150億ドルの資産購入の削減は今後毎月継続する予定だ。11月からは、米国債の購入は月800億ドルから700億ドルに減少し、不動産担保証券の購入は月400億ドルから350億ドルに削減される。

 UTC11時17分時点でビットコインは1BTC=6万1969ドルで取引され、24時間では1.6%下落し、7日間では6%近く上昇している。一方、イーサリアムは1ETH=4544ドルで、24時間で0.5%下落し、7日間では15%超上昇している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-and-stock-market-link-in-question-after-fed-signals-tapering.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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