仏中銀、BC利用の債券取引実験で最初の結果報告

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 フランス銀行(仏中央銀行)は、CBDC(中央銀行デジタル通貨)を用いてトークン化された国債の取引・決済を行う実験プログラムについて、結果を公表した。この実験により、フランス債券市場への技術導入に向けた道が開かれるかもしれない。

 同行の発表によると、実験では、BC(ブロックチェーン)技術によってCBDCで取引後の市場操作を管理することができると証明された。「実際の取引量を使った追加実験を完了すること」が条件であり、それは「BCベースのインフラが証券業務にもたらし得る効率性の向上とコスト削減を定量化するために必要なデータを提供することができる」とした。

 ユーロクリアによると、「実験によって、BCプラットフォームが既存の伝統的決済プラットフォームと共存し、相互に運用できることも分かった。CSD(証券集中保管機関)は、管理・機密性・プライバシーに関する規制ルールを徹底的に順守しながら、承認されたBC環境で機能することができる」という。

 ただし、BCプラットフォームの本格的な利用を検討する前に、実際の取引量や性能に対する実験をするべきだと注意を促している。

 同プロジェクトは、ベルギーの金融サービス企業ユーロクリアが主導。米テクノロジー大手のIBMが開発したシステムも利用された。

 ユーロクリアはプロジェクトの結果をまとめた報告書の中で、フランス市場で活動するプリマリーディーラーやカストディアンなど、500近い機関がこの実験に参加したと記している。BNPパリバやBNPパリバ・セキュリティーズ・サービス、クレディ・アグリコルCIB、英HSBC、ソシエテ・ジェネラルなどが名を連ねている。

 実験の目的は、様々な取引後の機能をBC上で実行することができるかどうかを検証・評価し、ユーザーの視点からBC技術とCBDCが資本市場にもたらす付加価値を特定したうえで、次に進む方向を決定することだった。

 この「概念実証」実験は、CBDCとOAT(フランス財務省が発行する国債)の両方がBC台帳で発行されるというテスト環境で実施された。参加銀行は実験において、OAT市場のプレーヤーおよびカストディアンとして参加し、債券取引を模擬実験した。

 フランスの経済誌Les Echosはこの実験について、ECB(欧州中央銀行)による取り組みに言及しつつ、フランス銀行は「デジタルユーロの先駆者に支えられたリズムで実験を進めている」と指摘した。

 一方、フランスでこのプロジェクトが行われる約6カ月前には、EIB(欧州投資銀行)がBC技術を使った債券を初めて販売している。同行は4月、スペインのサタンデール銀行、ソシエテ・ジェネラル、米投資銀行ゴールドマンサックスと共同で1億ユーロ(1億1650万ドル)をイーサリアム(ETH)BC上で発行した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/french-central-banks-blockchain-bond-trial-bringsfirst-results.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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