ストライプが暗号資産にもたらすものとは

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 米国とアイルランドを拠点に置く決済大手ストライプが、暗号資産(仮想通貨)部門のエンジニアチームを採用する。これは、暗号資産分野にとって重要な動きとなる可能性がある。

 ストライプの暗号資産分野への進出が、同社と暗号資産の両方にとって有益なものになると考えられる理由はいくつかある。ストライプは、同社の急増する取引量を有利に利用することができる。フォーブスが入手した推定値によると、ストライプは19年、2000億ドルから2500億ドルの取引を処理している。20年には50%の成長を遂げている。

 また、ストライプは3月、ヨーロッパでの事業展開を強化し、大手企業から同社サービスに対する需要の増加に対応するため、約6億ドルの資金を調達したと発表。これにより、同社の評価額は950億ドルに達した。

 さらに、ストライプは22年の株式公開を検討していると報じられている。

 ブルームバーグによると、ストライプはここ数年において最も上場が期待されている企業の1つであり、これまでに上場した民間企業の中でも最大級の企業となるという。つまり、投資家に暗号資産市場への間接的なエクスポージャーを提供する、新たな大手上場企業となる可能性がある。

 そして今、設立11年のストライプは暗号資産業界への進出を検討しており、「新たな暗号資産チーム」のエンジニアを募集している。

 求人情報では「同チームのエンジニアは、暗号資産のユースケースを支援するために必要なコアコンポーネントを設計・構築し、開発における新しい体験をゼロイチで作り出す。ウェブ・モバイルUI(ユーザーインターフェース)からバックエンド、決済、認証システムまで、あらゆる分野で取り組んでいく」と説明している。

 採用された少なくとも4名のスタッフは、ストライプの銀行・金融商品のエンジニアリングを率いていたギヨーム・ポンサン氏の指導を受けることになる。

 暗号資産分野での経験があり、「暗号資産とユーザーとの関わり方に大きな影響を与えるという機会に意欲的な」エンジニアを求めているという。

 ストライプの共同創設者であるジョン・コリソン氏によると、ビットコイン(BTC)のホワイトペーパーが公開された翌年から、同社のチームはコードを書き始めていた。チームは「常に物事に目を光らせていた」というが、レイヤー2のロールアップや、新たなブロックチェーン、ステーブルコイン、DeFi(分散型金融)など、ここ数年の動きは「特に画期的なもの」であり、それがストライプが暗号資産への関与を深める後押しとなったという。

 暗号資産取引所コインベースの共同創設者兼CEO(最高経営責任者)のブライアン・アームストロングは、この発表を歓迎している。同氏は、「さまざまな大手フィンテック企業が暗号資産を使って何かをやっているのを見るのはわくわくする」とツイートした。

 アームストロング氏は、「ほとんどの主要ソーシャルメディア企業(ツイッター、レディット、フェイスブック)もそうだ。次はゲーム企業だろう」と予想している。

 しかし、ストライプの暗号資産計画に懐疑的なツイッターユーザーもいる。

 あるユーザーは、ストライプの18年1月の声明を取り上げ、「『決済にはあまり便利ではなく、交換手段というよりはむしろ資産』であるとして、ビットコインのサポートを終了した。それなら、資産をサポートせずにオンライン上の金融取引を中心とする商品をどのように立ち上げるつもりなのだろうか」と問いかけた。

 求人情報では新たに採用する社員の給料については明記されていないが、採用条件として、大規模システムの設計およびエンジニアリングにおける10年以上の経験など、豊富な専門知識が必要とされている。募集している勤務地はシアトル、サンフランシスコ、あるいはニューヨークで、北米のみリモートワークが認められている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/this-is-what-stripe-can-bring-to-the-crypto-table.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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