暗号資産分析企業Elliptic、ウェルズ・ファーゴやソフトバンクから6000万ドル調達

148676907_s.jpg

 Ellipticは、調達した資金をスケーラビリティ(拡張性)、研究、プラットフォームの開発に利用していく。また、米国チームを50%増員し、海外展開を拡大させる計画にあるという。

 11日、暗号資産(仮想通貨)分析企業のEllipticは、大規模な資金調達を完了し、シリーズCで6000万ドルの資金を調達したことを発表した。サイバーセキュリティに焦点を置くにベンチャーキャピタル企業エボリューション・エクイティ・パートナーズが同資金調達ラウンドを主導し、複数の大手金融企業も参加した。

 参加企業には、ソフトバンク、エボリューション、ウェルズ・ファーゴ・ストラテジック・キャピタルなどが名を連ねている。ヨーロッパ最大のテクノロジー投資企業AlbionVCやオクトパスも参加した。

 今回の資金調達の背景には、市場の高い需要の中でブロックチェーン分析企業が着々と台頭していることがある。新たに資金を確保することで、Ellipticは特に米国でチームを拡大しようとしている。現在、Ellipticは100人の従業員を雇用しているが、21年末までに150人に増員する予定であるという。他にも、海外事業の拡大も計画している。

 シリーズCの資金調達により、Ellipticのこれまでの合計資金調達額は8800万ドルとなった。過去2回の資金調達では、合計2800万ドルを調達している。チームの拡大以外にも、スケーラビリティ、研究、プラットフォーム開発に資金を活用する方針だという。この動きについて同社CEO(最高経営責任者)であるシモーネ・マイニ氏は、ロイターに次のように語った。

 「われわれが行っていることは、暗号資産エコシステムの成長と普及において、まったく基本的なことだ。金融犯罪対策、リスク管理を促進するために役立つ、確かな基本的考察とツールがなければ、これら企業が機会を利用することは本当に難しい」

●Ellipticの成長

 13年に設立されたEllipticは、暗号資産およびブロックチェーン分野で起きる動きの特定、暗号資産分野における金融犯罪やコンプライアンス問題の発見を専門としている。Ellipticはその事業内容について、次の通り説明している。

 「ML(機械学習)からダークネット市場への潜入まで、様々な技術を利用してブロックチェーンの『アイデンティティ層』を構築している。匿名の主体や行為に現実世界からのシグナルを示している。そして、そのすべてをトランザクション、ウォレット、機関のリスクに関する知見に変える。われわれのクライエントは暗号資産をより安全にするためにその知見を利用することができる」

 さらに、Ellipticの未来は明るい。ブロックチェーンや暗号資産が普及すると共に、セキュリティや規制順守を求める声が世界で高まっている。同社は、機関投資家による暗号資産市場への参入が増える中、この分野にもかなり注力している。

 Ellipticの競合他社には、暗号資産分野で同様の事業を展開するチェイナリシスなどの大手企業がいる。チェイナリシスの評価額は42億円であるのに対し、Ellipticはこの件に関するコメントを控えている。暗号資産取引所のコインベースも、暗号資産およびブロックチェーン分析分野で動き出している。同社は最近、コインベースアナリティクスへのライセンス付与に関して米国土安全保障省と契約を締結した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/elliptic-60m-wells-fargo-softbank/

This story originally appeared on Coinspeaker.

ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ
ICOレーティングについて