スイスの銀行、イノベーション計画180度転換で暗号資産サービス中止

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 スイスのBKB(バーゼル州立銀行)が、22年から25年の戦略に掲げられている他の分野に注力するため、暗号資産(仮想通貨)プロジェクトを中止すると発表した。また、BKBおよびリテールバンキングを担当する同社子会社のBank Clerのためにデジタル資産ソリューションを開発していたフィンテック子会社Keen Innovationも閉鎖する。

 20年、Bank Clerはデジタル資産責任者として、アレン・クンツ氏を獲得。同氏はブロックチェーンベンチャーキャピタルとプライベートエクイティ(未公開株)投資を専門とし、Bank Clerの暗号資産事業の拡大に取り組んでいくことになっていた。また同社は21年、暗号資産取引およびカストディサービスを提供する予定だった。しかし、国内の金融ニュースサイトMoney Todayによると、プロジェクトは中止され、クンツ氏は銀行を去ったという。

 BKBの広報責任者パトリック・リエド氏はクリプトニュースの取材に応じ、「現時点では、BKBグループが『デジタル資産』プロジェクト、つまりデジタル資産の取引およびカストディサービスの導入計画を継続しないということは正しい」と回答。

 続けて、「われわれは戦略的優先事項『ストラテジー2022-2025』を別の角度から設定し、既存のビジネス分野に注目し、それを強化している。ただし、その分野を全く検討しないというわけではない。(分散型台帳)技術と規制枠組みに関するノウハウを構築し、市場の展開を注意深く見守っていく」と述べた。

 また、BKB広報担当者は金融ニュースサイトFinews.comに対し、Bank Clerは暗号資産サービスを継続しないと話した。この動きは、グループが「賢明なフォロワー」となるための取り組みの一環であるという。BKBは、伝統的商品に暗号資産サービスを融合させるなど、銀行業務でのイノベーションを促進することは望んでおらず、市場の競合他社が新たに展開する動きに適応するほうが良いと考えているということだろう。

 Bank Clerによると、21年上半期末時点、同社の顧客資産は219億スイスフラン(240億ドル)に上る。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/swiss-bank-drops-crypto-asset-service-amid-u-turn-on-innovat-11673.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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