世界最大のヘッジファンド社長もビットコインで初心者的過ちを犯す

167184457_s.jpg

 暗号資産(仮想通貨)界隈は再び、従来型金融の大物がビットコイン(BTC)について幾度となく議論され否定されてきたのと全く同じ初心者の過ちを犯し、誤情報のサイクルが繰り返されるのを目の当たりにした。今回もやはり、話題になったのは価値と希少性だ。

 今回の「既に通過した」批判の焦点となったのは、世界最大のヘッジファンド会社マン・グループのルーク・エリスCEO(最高経営責任者)だ。

 エリス氏はフィナンシャル・タイムズ誌上で「暗号資産を全体としてみれば、それは純粋な取引商品であり、何ら本源的価値を持たない」と述べた。

 さらに、同氏は「異なる暗号資産を無数に作ることができるから」という理由で、暗号資産それ自体が常に「供給が限定される商品」になるという考えを否定した。今回エリス氏はビットコインを名指しすることはなかったが、21年3月に同氏はCNBCの取材に対し、ビットコインは「取引商品であって、長期的な資産配分先になると考えられるものではない」と見做していると述べた。

 暗号資産界隈はこれと同一の主張に返答する機会が数多くあり、そうしてきた。例えば本源的価値については、有名なゼネラリスト投資家のリン・アルデン氏が説明したように、ビットコインの有用性は、供給におそらく上限がある全ての通貨システムの外で価値を保管することを可能にすること、金よりも検証が容易なこと、その価値を世界中に容易に移動できることにある。

 希少性については、業界のプレイヤーたちが既に、他の暗号資産は別々の特徴、目的、ネットワークを持つ別個の資産であるため、ビットコインの希少性を低減させることはないと指摘している。これは銀が金の希少性を低減させると主張するようなものだ。

 一方で、エリス氏は暗号資産が「チューリップの球根」だとも述べている。この言葉はしばしば引用されるオランダで発生した投機バブルに言及したものだが、どうやらその「チューリップバブル」自体が神話であるようであるため、これ自体が仮想的な話だ。

 ただし、エリス氏によれば、暗号資産はそのボラティリティのためにマン・グループにビジネスの機会をもたらしており、「我々が運用している800ばかりの市場及び15000の株式と数千の証券」の1つであるという。同社が暗号資産を取引していることは、ファンドが資産を保有することで投資家に「価値を提供」する「資産運用商品」であることを意味しておらず、暗号資産は「大幅に値上がりし値下がりするから取引している物」であると同氏は述べた。

 一方で1月に、同じマン・グループに所属するアナリストで、顧客に代わり1270億ドルを管理していると報じられている人物は、ビットコインのボラティリティは新規の資産クラスの価格発見の一部であるに過ぎず、バブルではないと述べていた。

 イスラエルブロックチェーン産業フォーラムの創設理事である、ブロックチェーンに注力している起業家のマヤ・ゼハヴィ氏は、「とりわけ機関投資家の資金が利益獲得を目指していることを考えれば、外部から見て暗号資産がチューリップ市場のように見えていることは容易に分かるが、彼らには過剰宣伝を耐え抜き(従来型金融に)貢献する本物を(人々が)築き上げていることが分かっていない」と述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/world-s-biggest-listed-hedge-fund-firm-chief-makes-bitcoin-n-11198.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ
ICOレーティングについて