専門家ら、ステーブルコインを待ち受ける規制強化を警告

111765348_s.jpg

 規制による混乱がステーブルコインを待ち受けているかもしれない。専門家らが、法定通貨に連動するトークンは、金融当局の管理下に置かれる可能性があると警告している。

 ファイナンシャル・タイムズは、法律事務所Hogan Lovellsのブロックチェーン・暗号資産(仮想通貨)部門長、ジョーン・サルモン氏の発言を伝えた。

 同氏は、「ステーブルコインに対する規制に必ず目が向けられる」と主張。

 今回、FATF(金融活動作業部会)による新たなガイドラインの発表に先立ち、警鐘が鳴らされた。6月に公表される一連の規制基準に沿い、ステーブルコインに関する指針が修正される見通しだ。

 同メディアは、ウィラメット大学の法律学教授で、米国の議会議員が20年に提出した法案の作成者の1人でもある、ローハン・グレイ氏による意見も伝えている。同法案が可決された場合、ステーブルコイン発行者は、発行前に銀行免許を取得し、米国の銀行法に準拠しなければならない。FRB(米連邦準備制度理事会)とFDIC(連邦預金保険公社)に対して承認申請を行う必要もある。

 グレイ氏は、「私からすると、すべてのステーブルコインは、銀行システムの一部として規制されるべきシャドーバンキングに過ぎない」との見解を示した。

 同氏よると、この手の銀行に関しては、長い歴史があると話す。企業は、一定期間規制を潜り抜けながら銀行貨幣に変化をもたらすという目的で、テクノロジーを利用し、銀行として金融セクターへ参入し、市場シェアを獲得するという。

 規制強化の動きは、米国だけで起きている現象ではないかもしれない。

 ファイナンシャル・タイムズは、リンクレーターズで弁護士を務めるハリー・エディス氏の意見を掲載。同氏は、「ステーブルコインが規制されないまま発行されるか、電子マネーに分類された場合、あらゆる規制体制、行動規範が崩れ落ちてしまう。これを避けるため、多くの当局が規制を求めている」と述べた。

 米国議員らの他にも、EC(欧州委員会)と英国財務省も、当セクターへの規制強化の必要性について言及している。エディス氏も、両組織が主張する「ステーブルコインを取り巻く法的な不透明さ」について賛同している。

 米国では、ラシダ・タリーブ議員やスティーブン・リンチ議員を含む法案立案者らは、ステーブルコインは「市場の成長、流動性の高まり、信用リスクの高まり」を象徴するものだと主張している。

 また専門家らは、テザー(USDT)を運営するテザー社など、既存のステーブルコイン企業に対し、一貫性と透明性の向上を呼びかけている。1人の専門家は、テザーが発行するトークンの基盤である、数十億ドル相当の「資産」の性質についての説明が「不十分」であるのは、「ふざけている」と述べている。

 フェイスブックとディエムのパートナー企業が順調に計画を進めた場合、ステーブルコインは厳格な管理下に置かれる可能性が高い。大手ソーシャルメディア企業とディエム出資企業は、州の公認銀行であるシルバーゲートと提携し、米ドル連動のステーブルコインプロジェクトに対する実証実験を開始すると発表した。フェイスブックは当初、リブラ計画でグローバルなステーブルコインの立ち上げを目指していたが、規模を縮小した形となった。

 ブロックチェーン分析企業ブロックデータの共同創設者及びCEO(最高経営責任者)であるジョナサン・ネグテル氏は、「これに関しては、次の10年間、地政学的な議論が繰り広げられることが予想される。規制機関は、ステーブルコインがCBDC(中央銀行デジタル通貨)と共存することに黙っていられるのだろうか?」と述べている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/experts-warn-of-tighter-policing-ahead-for-stablecoins-10286.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ
ICOレーティングについて