米投資調査会社のファンドストラット、BTCの目標値を25%引き上げ

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 米電気自動車(EV)メーカーのテスラが最近発した今後ビットコイン(BTC)を受け付けないという声明と、同社CEO(最高経営責任者)のイーロン・マスク氏の弱気な発言があわさっても、投資調査会社ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズの確信を揺るがすことはなかった。ニューヨークに拠点を置く同社は、21年におけるビットコインの目標価格を25%増の12万5000ドルに引き上げた。

 ファンドストラットのマネージング・パートナーであるトム・リー氏は、ビジネス・インサイダーの取材に対し、「私はこれにより人々がビットコインに対しネガティブになるのではなく、デジタル資産が生み出している問題を注視するようになると考えている。今回の件は、ビットコイン業界が再生可能エネルギーやプルーフ・オブ・ワークのより効率的な方法に重点を置くきっかけだと考えたほうがよいだろう」と語った。

 同氏のこれまでの予想のいくつかは、強気すぎるか弱気すぎるかのどちらかだった。

 いずれにせよ、同氏によると、マスク氏が自身の組織内の人々から影響を受けた可能性もあるという。

 リー氏は一部の投資家が判断基準としている環境・社会・ガバナンスの要素に言及して、「テスラがESGに好意的だからという理由でテスラに入社する人は多い。こうした人々の一部が、デジタル通貨を受け入れたいのならばビットコインにすべきではないと思う、と疑問を呈したのかもしれない」と述べた。

 テスラは13日、「ビットコインのマイニング及びトランザクションによる化石燃料、特にどの燃料よりも炭素排出量の多い石炭の利用の急増を懸念している」と述べた。その前日の12日にはロイターが、バイデン政権の新たな排出量ゼロ目標に向けた動きから利益を得ることを期待して、テスラが数十億ドル規模の米国の再生可能燃料クレジット市場への参入を模索している、と報じていた。

 また、ビジネス・インサイダーによると、ビットコインのドミナンスつまり時価総額全体に占める割合の減少について、リー氏は落胆していないという。様々な情報提供業者によると、このドミナンスは現在は40%付近を推移しているが、21年初めには約70%だった。

 「実際のところ、ビットコインのドミナンスは弱気市場の間にむしろ強まるだろう」とリー氏は語ったという。

 ファンドストラットは4月の分析で、21年のビットコインの目標価格を10万ドルと見積もっていた。

 21年には企業が暗号資産(仮想通貨)市場により大規模に参入するであろうことが、ファンドストラットの予想の背景にある要因の1つだ。

 「私たちは、参入が増え始めており、暗号資産経済への資本フローの新たな供給源の1つになると考えている。フェイスブックがビットコインを購入しなくても、数々の企業が参入している。そしてそれはまだ決算発表に反映されていないかもしれない」と同社は述べた。

 ジャック・ドーシー氏が率いるスクエアは、自社のビットコイン戦略は変わっておらず「ビットコイン・クリーン・エナジー戦略を通じたより環境にやさしい未来に向けた取り組みを含め、このコミュニティに深く関与している」ことを認めた。同社は、自社のビットコイン投資を「継続的に」査定し続けると述べた。スクエアは2月、ビットコインに1億7000万ドルを投じたと発表していた。

 一方、デジタル資産投資顧問会社ウェイブ・フィナンシャルのシニア・トレーダーであるジャスティン・チュー氏によると、暗号資産市場の「重要性とボラティリティ」はまだ健在だという。

 「取引所へのビットコインの純流入増といったファンダメンタルと以前言及した高値切り下げ安値切り下げのテクニカルとを組み合わせると、有名人やインフルエンサーの発言は無視でき、反落は起こるべくして起こったと理解できる。しかし、ソーシャルメディア上のこうした声は値上がりの助けにはならず、実際に値動きを生じさせることもあることを受け入れなければならない。これは健全ではあるが、そうならないことを私たち皆が願っていると思う」と同氏はEメールでコメントした。

 協定世界時11時23分時点で、ビットコインは1BTC=4万4610ドルで取引されており、1日で9%、1週間で23%値下がりしている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/fundstrat-s-tom-lee-boosts-bitcoin-target-25-despite-musk-s-10334.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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