BTCは脆弱なヘッジ手段だが主流資産となった―JPモルガン

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 ビットコイン(BTC)が週末に向けてかつてないほど高騰している。19日、1BTC=5万3000ドルを初めて突破したが、全員がビットコインやアルトコインを称賛しているというわけではないようだ。JPモルガンのアナリストらが暗号資産に冷や水を浴びさせるレポートを発表した。

 同社はビットコイン価格に重点を置いた最新レポートを公開。経済・暗号資産(仮想通貨)評論家のアレックス・クルーガー氏はツイッターでレポートの概要を共有、ロイターも同様の内容を報じた。

 JPモルガンの社内でもビットコインに関する議論が繰り広げられているようだ。12日、同社役員が「ビットコインを柔軟に検討する」と発言している。

 しかし今回のレポートはかなり批判的な内容で、価格上昇は「余興」であり、ビットコインやアルトコインは「脆弱なヘッジ手段」であると指摘されている。

 レポートには、「ビットコインの上昇は経済的な余興であるが、今後も『代替通貨』として存在していく」とある。

 アナリストらは、「新型コロナウイルスによって金融分野に起きた変革」は、「フィンテックの拡大」であると主張したが、テスラなどの企業がビットコインに注目していることで「暗号資産取引・決済への投資家からの需要や関心が高まった」ことも認めた。

 また、「ビットコインの現在価格はマイニング(採掘)コストや金に対するリスク資本の同等性などに基づき同社が算出した適正価格を大幅に上回っている」とかなり悲観的な見方を示した。

 「長期的にみるとビットコイン価格は理論上、金ETF(上場投資信託)や金の現物に対する民間の投資総額に見合う時価総額を達成するために、14万6000ドルまで上昇する必要がある」

 さらにアナリストらは、ビットコインをヘッジ手段としてとらえ始めている企業や個人が誤った判断をするのではないかと懸念している。ビットコインが「主流通貨となった」と認めつつ、「暗号資産は生産コストをはるかに超える価格で、不明瞭な多様化を進めながら、株式の下落に対する最も脆弱なヘッジ手段であり続けている。同時に、暗号資産の保有が主流化するにつれ、循環資産との相関性は高まっている」と主張した。

 また、ビットコインが崩壊した場合にテザー(USDT)を活用するという解決法に関して、アナリストらはビットコイン利用者に対し「ビットコイン市場に存在するテールリスク(可能性の低い暴落リスク)に注意すべきだ」と警告、「テザーへの信頼が失墜した場合、深刻な流動性ショックが発生し、需要と流動性へのアクセスが妨げられる可能性がある」と述べた。

 JPモルガンは14万6000ドルを目標値としたが、ビットコイン価格を押し上げているのは「投機的熱狂」であるとも警告、価格上昇は「一時的」であると指摘した。

 記事執筆時のUTC(協定世界時)19日12時25分、Coingecko.comによると、ビットコインは数時間前に達した過去最高値の1BTC=5万3194ドルから低下し5万2710ドルで取引されている。1日で3%上昇、1週間で10%上昇。1カ月で46%、1年では420%上昇している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-is-a-sideshow-a-poor-hedge-but-it-s-mainstream-jpmor-9283.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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