NY検察当局の調査、ビットフィネックスとテザーに注目集まる

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 15日は、ニューヨーク州検事長事務局が暗号資産(仮想通貨)企業のビットフィネックスとテザーに対して出した差止命令が終了し、内訳が不明な8億5000万ドルに関する財務書類の提出期限だった。

 最大の人気を誇るステーブルコイン、テザー(USDT)の発行企業であるテザーと大手暗号資産取引所ビットフィネックスは、iFinexを親会社に持つ。

 ビットフィネックスとテザーのCTO(最高技術責任者)を務めるパオロ・アルドイノ氏は先日、「われわれはNY検察当局からの要請に応じて250万枚以上の書類を作成しており、話し合いも順調に進んでいる」と伝えた。同氏はまた「1月15日以降も、通常通り業務を続ける」と説明した。

 さらに、「ビットコイン(BTC)が成し遂げたこと」という最新のポッドキャストでビットフィネックスとテザーの法律顧問スチュアート・ホーグナー氏は、1月15日以降に事象が起こり得る事象を説明。同氏によると、NY検察当局が調査を終了し正式な訴訟を起こす、調査を終了したことで裁判が一段落する、あるいは両当事者間で示談が成立するなど、あらゆる可能性が考えらえるという。

 「あらゆることが起こり得る」とホーグナー氏は述べた。

 また同氏は、「すべてのテザーは100%、準備金で裏付けられている」と姿勢を崩さなかった。

 「準備金には、法廷通貨や現金同等物、そしてその他資産やテザーや第三者によるローンの債権などが含まれる」とホーグナー氏は述べた。同氏はまた、「テザーが償還に応じなかった事例はなく、存在しない不正行為を指摘することはできない」と主張した。

 さらに同ポッドキャストでアルドイノ氏は、21年は「透明性の向上」を目標の1つに掲げていると伝えた。

●不正疑惑とそのリスク

 テザーとビットフィネックスは、約2年間にわたりNY検察当局からの疑惑を切り抜けているが、それ以上に不正疑惑の影響でプロジェクトの進行が難航している。ビットフィネックスとプロジェクトの関連性、テザー発行に関する不安、テザー準備金に対する憶測など、すべてに不正疑惑による影響が及んだ。

 NY検察当局のレティシア・ジェームズ司法長官は19年、ビットフィネックスとテザーが顧客や企業の資産約8億5100億ドルの損失を隠ぺいしたとする文書を裁判所に提出した。

 ジェームズ司法長官が次にどう動くかはわからないが、多くの予測が立てられている。業界初のステーブルコインの1つだけでなく、暗号資産市場全体にどのような影響をもたらすのか、暗号資産コミュニティでは意見が分かれているようだ。

 19年に伝えられたものの、多くの業界関係者が誤っているとして否定したレポートには、テザーがビットコインの価格を押し上げているとあった。慎重派の間では、レポートが本当であり、さらにNY検察当局がテザーを監視し続けた結果、テザーが暴落、ドミノ効果によりビットコインや暗号資産市場も広範囲にわたり急落するかもしれないという不安が広がっている。とはいっても、テザーは現在、3番目に大きい240億ドル以上の時価総額を持つ暗号資産であることも事実だ。

 クラーケンの成長担当の責任者、ダン・ヘルド氏は、テザーを取り巻くリスクの対象となるのはテザーコインとテザーの保有者だけであり、ビットコインに影響は及ばないと指摘。

 「ビットコイン時価総額の3%にしか及ばない1つのステーブルコインがビットコインに打撃を与えるのではないか、と心配をするとはおかしな話だ。ビットコインが上昇している間にテザーの発行量が増加したが、どちらかが影響を与えたというわけではない」とヘルド氏は述べた。同氏はまた、広く保有されているステーブルコインとして、USDコイン(USDC)を挙げ、同通貨もまたビットコインとの相関性があったが、「アービトラージ取引(裁定取引)の機会を利用するために通貨を交換する投資家が多く、USDコインは完全に人々の直感的な行動に左右されている」と述べた。それでも、ビットコイン価格を操作する可能性があるステーブルコインを必死に監視し続ける投資家はいない。

 しかしテザーとは対照的に、監査下にあるUSDコインは、毎月監査企業によるレポートを公開している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitfinex-tether-in-focus-amid-key-milestone-in-nyag-probe-8918.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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