ビットコインが一刻を争う事態から企業を救える理由

ビットコイン(BTC)の人気が爆発的に高まる中、マイクロストラテジーはビットコインを主要予備資産として採用した。この動きはビットコインが1BTC=1万9000ドルまで上昇した促進剤の1つとなったとされている。マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏は先日、同社がビットコインに投資するに至った経緯と、現時点で182%以上上昇しているその通貨について言及。マイクロストラテジーによる投資が初めてではなかったものの、今回の報道は他の会社も同じ施策を打ち始めるという波及効果を発生させた。
なぜこのビットコインへの投資がうまく機能したのか、なぜ今なのかには理由がある。
●なぜ今か?
各国の中央銀行は、パンデミック(感染症の世界的流行)による混乱に対応するために膨大な数の法定紙幣を発行し始めている。銀行は、元に戻るには数年要するであろう不景気をなんとか避けようと取り組んでいるが、紙幣を発行した銀行にとっても、やがては大きな問題となって帰ってくるだろう。
株式市場は今上昇傾向にあるが、実際現在の国債の平均利回りは1%以下。株式市場が暴落した場合は逃げ道がないことになる。
これは、60対40のポートフォリオが資産運用には適していると考えられている理由でもある。
この結果として富の保存が急がれている。すでに2つの選択肢しか残っていない。金かビットコインかである。
もちろん、ビットコインが最高の選択肢だ。
●なぜうまく機能したのか?
マイクロストラテジーなどの企業が富を保存する時期としては今が最適であることは分かった。では、時が経っても価値が失われないものに投資するよりも優れている方法とは何なのか。
セイラー氏は、マイクロストラテジーの手元資金が現金で保管されていた場合、将来のリターンが減少してしまう額以下の範囲で年間10-15%以上は保管場所を変えていたはずだと話す。
セイラー氏は「我々は現金を生み出すソフトウェア企業だが、法定通貨で現金を保管した場合、年間15%価値が低下してしまう。利益がでたとしてもその同額を失っていることになる」と主張。
さらに同氏は「ビットコインは年間100%ほど価格上昇しているが、多くの人々はビットコインが金融ネットワークであるということを理解していない。金融ネットワークとして、常に通貨の保存手段を提供し、力を緩めることなく活躍し続けている」と加えた。
ここ数年間、ビットコインは計算単位、交換媒体、価値の保存など、様々な目的で利用されてきた。ビットコインはその中の1つではなく、すべての手段として機能している。ビットコインは活動的な性質を持ち、絶え間なく成長し続けている。今、損失を逃れるために逃避資産をすぐにでも採用したいと考えている企業にとっては、ビットコインは最適な選択肢なのかもしれない。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on AMB CRYPTO.
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