ビットコイン対イーサリアム、新規の資金争いで対立激化

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 10月だけでビットコイン(BTC)は約48%上昇、イーサリアム(ETH)は52%上昇した。最大の需要と人気を誇り、競争力のある2通貨を利用する投資家は特に、市場参加者はみな獲得した利益に満足しているに違いない。しかし、新たに加わった投資家が市場に資金を投入したことで、長く続いているビットコイン・マキシマリスト(ビットコインを唯一無二の暗号資産と考えるもの)とイーサリアムコミュニティの対立がさらに激化している。

 事の発端は、ブロックストリームCEO(最高経営責任者)及びビットコイン・マキシマリストのアダム・バック氏に対して、ビットコインのS2F(ストック対フロー)モデルを非難していたビットコイン愛好家らをイーサリアム共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が支持したことにある。バック氏は、イーサリアムには、S2Fモデルのような分析方法を用いるための十分な能力がないと批判していた。見るからに、ビットコイン開発者のサトシ・ナカモト氏は未だ論争には加わっていないようだ。

 今週、業界内での重要人物であるメサリのライアン・セルキス氏がツイッターで、ビットコイン利用者に対してイーサリアムを擁護する姿勢を示したことで論争はさらに熱を帯びた。このツイッター上での会話は、米国に拠点を置く暗号資産(仮想通貨)セキュリティ企業のカーサでCTO(最高技術責任者)を務めるジェームソン・ロップ氏や、暗号資産取引所クラーケンのビットコイン支持者のピエール・ロカード氏、そしてもちろんブテリン氏などのような、業界で知名度の高い人物の注目も集めた。

 「ビットコイン支持者は、イーサリアム2.0に対する批判をやめるべきだ。いずれにせよビットコインはグレースケールのETF(上場投資信託)によって2、3年後にはウォールストリートでの担保通貨となるか、イーサリアムに吸収されることになる。イーサリアムの存在によってビットコインはブロックチェーン上で生き続けることになる」とセルキス氏は述べた。

 経緯として、イーサリアムのブテリン氏が14年に投稿したブログ記事が論争を巻き起こした。同氏は、ビットコイン・マキシマリズムの現象について、「複数の暗号資産が競争している環境を望ましくないものとする思想、『新たな通貨』をローンチすることは誤っているとする思想、ビットコインが暗号資産業界で支配的な地位につくことは当然で必然的であるとする思想」であると表現した。

 暗号資産コミュニティでは、この2通貨の対立は目新しいことではない。価格が暴落、皆が苛立っていた18年の弱気市場で対立は深まった。

 市場での強気傾向が現れ始めた今でも対立は収まることはなく、それどころか悪化しているようだ。マイクロストラテジーやペイパル、億万長者のポール・チューダー・ジョーンズ氏やメキシコのリカルド・サリナス・プリエゴ氏などによる資金が再び市場に投入されたことで、資金目的で論争が激化していることも考えられる。

 一部では、ビットコインとイーサリアム間の争いには、一方が強敵に立ち向かうという点で米国の政治に共通するものがあるといわれている。この対立関係を証明する発言がツイッターにある。

 メサリ共同創設者のダン・マッカードル氏は、最も生産的ともいえる議論に勝利した。同氏は、ビットコインとイーサリアムのユースケースは全く異なっているため、両通貨は異なった分野で機能するべきではないかと指摘した。

 UTC(協定世界時)25日18時34分、ビットコインは1BTC=1万9097ドルで取引され、1日での変化はない。価格は1週間で7%上昇、1年で168%上昇。イーサリアムは1ETH=592ドル、1日で2%下落、週の上昇は25%になった。1年では305%の上昇。

史上最高値までビットコインは約5%、イーサリアムは142%の上昇が必要だ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-vs-ethereum-fight-escalates-amid-fresh-capital-enter-8426.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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