ペンシルベニア大学が持続可能なエネルギー使用への動機づけにブロックチェーンを利用

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 米国の多くの大学と同じように、ペンシルベニア大学の構内には現在、新型コロナウイルスの影響で学生がほとんどいない。建築学助教授のドリット・アビブ氏は寮が空室となっていることを利用して、IoT(モノのインターネット)とブロックチェーン(BC)技術を基盤とする革新的な持続可能性プロジェクトを立ち上げている。

 リップルのUBRI(大学ブロックチェーン研究イニシアチブ)からの支援を受けたアビブ助教授のチームは、エネルギー面と環境面で学生ごとのパフォーマンスを測定できるセンサーを精力的に設置している。ここから得られたデータはその後ブロックチェーン・システムによって追跡されるため、同意した人物は誰でもその情報の匿名性を保ちながら、自身のパフォーマンス統計を個人化された一覧表で確認できる。

 アビブ助教授はこう説明した。「以前、構内の学生が『自分たち各人が消費したエネルギー量はどうしたら分かるでしょうか?』と質問してきたことがあります。その時、実際にそのようなデータを知る手段は全くありませんでした。IoTのセンサーを支援するブロックチェーンネットワークを構築することで、現在私たちは多くの学生が望んでいるエネルギーパフォーマンスについての個人データを提供できるようになりました」

 アビブ助教授のブロックチェーンに対する関心は当初、よりエネルギー効率に優れるデータセンターを設計するための研究プロジェクトから生じた。暗号資産(仮想通貨)のマイニングファームが消費する莫大なエネルギーを知った助教授は、同じブロックチェーン技術を代わりにエネルギー節約への動機づけに利用できないかと考えた。

 助教授のプロジェクト・パートナーであるウィリアム・ブラウン教授は、ペンシルベニア大学の環境建築デザインセンターの所長を務めている。教授はエネルギー計測データを個々の学生に届ける手段を既に模索しており、ブロックチェーン技術を利用するというアビブ助教授の提案は欠けていたパズルの重要なピースだった。

 構内に戻れる許可が下り次第、ペンシルベニア大学の学生の多くは任意の時点で自分が使った正確なエネルギー量を知るとともに、どの活動どの時間が最もエネルギー集約的なのかを理解するための選択肢が得られるだろう。個人にこのような情報を与えることは、自分がどのようにエネルギーを消費しているのかについてより思慮深くなるよう促すとともに、環境保護に競争力を加えることにもなる、とアビブ助教授は考えている。

 助教授はこう述べた。「私たちはそれまでに自分がどんなパフォーマンスをしてきたのかを見るだけではなく、自分と他のユーザーを比較することも出来るポイントシステムを作りました。これは人々が自分のパフォーマンスについて競争できるということです。最も多くのポイントを獲得する、つまりエネルギーを一番節約するように動機づけすることで、大学が持続可能性目標を達成する手助けが出来ます」

 一度エネルギー消費についての情報が集まりだせば、このプロジェクトの価値はますます高まっていくだろう。このブロックチェーンネットワークは拡張を念頭において構築されており、ペンシルベニア大学は既にエネルギー計測以外にもユースケースを拡大していくため他の大学と協力している。

 工学部の学部生グループは、ペンシルベニア大学のエネルギー消費についての大規模学習を明らかにするために、このデータに機械学習を応用することに関心を持っている。アビブ助教授は、同大学の他の学部もこのブロックチェーンネットワークを様々な実験や研究プロジェクトのためのプラットフォームとして活用できるはずだと考えている。

 アビブ助教授はこうまとめた。「大きく異なる動機と関心を持つ人々が、このネットワークにログインする様子が見られています。ある人は自分が組み立てているロボットを接続しようとしていて、またある経済学部生はネットワーク上で新たなトークン配布モデルを構築しているのかもしれません。これが進化していく様子は非常に刺激的なものですので、このプロジェクトに資金と支援を提供しているUBRIには感謝しています」

 UBRIポッドキャストの最新回を聞けば、ブロックチェーンの全てとその先が分かる。

(イメージ写真提供:123RF)

https://ripple.com/insights/how-upenn-uses-blockchain-to-incentivize-sustainable-energy-use/

This story originally appeared on Ripple Insights.

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