英国のCBDC、マイナス金利を促進か―イングランド中銀

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 英国の中央銀行であるイングランド銀行がCBDC(中央銀行デジタル通貨)の発行を決断した場合、英国でのマイナス金利政策による収益が増加することになる。中央銀行のチーフエコノミスト及び通貨政策委員会の一員であるアンディ・ホールデン氏が指摘した。

 ホールデン氏は、「通貨政策策定機関にとっての現在の緊急課題は、ゼロ金利政策(あるいはゼロに近い金利政策)である。ZLB(ゼロ金利制約)は、プラスマイナスを問わず現金での金利払い、あるいは受け取りが技術的に制限されることが原因となって導入されることが多い」と主張。英国の金融業界で活躍する業界団体City UKが今週主催したカンフェレンスで行ったスピーチでの発言だった。

 ホールデン氏によると「原理的には、一般的に利用されているデジタル通貨を用いた場合、小口顧客の通貨資産に金利を課すことで、技術的制約を排除することは難しくても、少なくとも緩和することができる。どれほどの効果があるかは、一般市民への現金の供給状況や金融システムの新体制による影響などによっても左右される」という。

 現在イングランド銀行は、金利をゼロ未満へ引き下げる計画について、実現性を検討している。すでにECB(欧州中央銀行)は中銀預金金利をマイナスに引き下げている。

 ホールデン氏の提案に対してガーディアンは「誤解がないように言うと、ホールデン氏は長期的な観点で話している。実現するにあたり、イングランド銀行はデジタル通貨を発行しなければいけなくなる。さらに過半数以上の国民が紙幣ではなくデジタル通貨を利用していることが必要となる」と警告。

 さらに同紙には「貯蓄者は単に現金を引き出し、家で保管するのみだ。それを防止するために、一定期間内に期日を設定する『期限付きの紙幣』など、様々な対策が考えられるが」とある。

 ホールデン氏は、CBDCの発行が同国経済に革新的な効果をもたらす可能性を認識しているが、経済状況が今のところ追いついていないことも指摘している。

 「明確に言うと私が主張していることは、金融体制の構造転換についてであり、マイナス金利が短期的な観点でもたらすコストや利益についてではない。コストについては、非伝統的な金融政策や積極的な財政政策などの別の方法で軽減することができる」と同氏は加えた。

 「とにかく、新たな金融秩序を構築する中で事例を評価する際、デジタル通貨がもたらしうるマクロ経済的な利益を考察することは重要であると考えている。今のところまだ実行には至っていないが」とホールデン氏は述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/uk-s-cbdc-could-facilitate-negative-interest-rates-bank-of-e-8359.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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