中国デジタル人民元、国家による独占的通貨発行の維持目的か

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 中国のデジタル人民元プロジェクトなどのCBDC(中央銀行デジタル通貨)によって、通貨発行の集権化は新たな段階に入る可能性があるという。中国人民銀行(中央銀行)のトップが明かした。

 中国人民銀行の副総裁である範一飛氏による記事が同銀行の金融新聞に掲載された。そこではデジタル人民元プロジェクトの第一の目標は、通貨創造において国家の独占を維持することであるとはっきりと述べられている。16日、サウスチャイナ・モーニング・ポストが伝えた。

 範副総裁は、通貨の創造に関しては中央銀行が単独で役割を担っているということ、デジタル人民元は、人民銀の「集中的管理」の支配下に置かれることを強調した。

 報道によると、人民銀によるコメントの中には、中国政府が「デジタル人民元の発行、流通、取引についてのデータを完全に支配する」と述べたものがあった。政府の最新システムは、分散型暗号資産(仮想通貨)の性質にそぐわず、金融関連のプライバシー問題を心配するユーザーにとっての懸念材料にもなり得る。

 範副総裁はまた、デジタル通貨の開発は、フェイスブックが提唱するリブラ(LIBRA)トークンなどの民間企業による取り組みに反抗するために中央銀行が行っている計画であると何度も繰り返し述べている。デジタル人民元は、「デジタル時代において、通貨の創造力を失わないための試みで、通貨の発行が常に国家の発展と改革を目的としていることを保証するために進められている」と同副総裁は語った。

 範副総裁は、デジタル通貨の導入は中国で強制的になると言うが、決済に関する効率性を改善しなければ、「かなりの無駄が出てしまう」ため、すぐに現金に取って代わるわけではないとも指摘した。

 記事では、デジタル人民元発行の開始日程については発表されていない。日本を拠点とする中国観測筋によると、複数の民間企業が全国的なテスト運用をすでに行っており、デジタル人民元の発行は「目前に迫っている」という。

 新たなデジタル通貨は中央集権的な資産であると主張されているが、複数の中国メディアは20年前半、デジタル人民元はビットコインとは異なっていると伝えている。「デジタル人民元はビットコインでもイーサリアム(ETH)でもなく」、それによって中国で暗号資産の流通が増加することはないという。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/china-s-digital-yuan-to-defend-state-monopoly-on-money-centr-7723.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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