BISのレポートが、CBDCは現金に取って代わらないと述べる

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 BIS(国際決済銀行)は再びCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)について発言したが、CBDCは現金を時代遅れの物にするのではなく、現金とともに利用されることになると主張した。

 これらの主張は、BISの金融経済局に所属するラファエル・アウアー氏、ジュリオ・コルネリ氏、ジョン・フロスト氏によって書かれた「CBDCの勃興-要因、方法、技術」という新たなレポートの中でなされたものである。

 このレポートの中で、著者らは、調査を行ったCBDCはどれも「現金に取って代わることを意図しておらず、すべて現金を補完することを意図している」と述べている。

 CBDCの発行による役割の減少および仲介業者の消滅に懸念を抱いている商業銀行にとっても嬉しい発見があった。

 「中央銀行による直接的なサービスの提供と並行する可能性はあるが、ほとんどの(CBDCプロジェクト)は仲介業者の強力な役割を含んでいる」

 また、上述のレポートは現金を称賛しており、幅広い普及に関して、CBDCは現在の法定通貨を手本とすることができるだろうと述べている。

 レポートは以下のように述べている。

 「新型コロナウイルス・パンデミックのような出来事は多様な決済手段の価値と、いかなる決済手段も現金のように開放的で様々な脅威に対して弾力性を有していなければいけない必要性を浮き彫りにする」

 この主張は、政府が公に現金の代わりとしてCBDCや地方自治体のステーブルコインなどの非接触型の決済手段を勧めている東アジアの人々などには奇妙に思われるかもしれない。

 しかし、上述のレポートの著者らは以下のようにも述べている。

 「新型コロナウイルス・パンデミックの間に、ソーシャルディスタンスの導入、現金がウイルスを伝染するかもしれないという懸念、新たなG2P決済システムによってデジタル決済への変化は早まっており、CBDCにさらなる勢いを与えるかもしれない」

 その結果、レポートは「CBDCは世界中の注目を集め、中央銀行および人々の間で幅広く話題になっている」と述べているが、以下のように付け加えている。

 「それでも、リテール型のCBDCを発行した国はまだ存在せず、多くの未解決の問題が残っている」

 上述のレポートは、中央銀行のCBDCに関する発言が18年後半から明らかに肯定的になったことを示すデータも提供している。

 このレポートには中国のデジタル人民元・プロジェクトに関しても書かれており、「現在存在するCBDCプロジェクトの中で、中国人民銀行によるものは最も発展している」と述べられている。

 レポートはデジタル人民元は国際貿易においてドルに代わって用いられる可能性があるとも認め、以下のように述べている。

 「(デジタル人民元)は人民元を用いた国際取引で利用される可能性があるが、これは他の地域の中央銀行および機関との相談をまだ必要としている」

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bis-report-cbdcs-are-on-the-way-but-they-won-t-replace-cash-7515.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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