デジタルな未来が持続可能であることを確約する

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 経済活動の停止は、株式市場以外にも、ある種驚きであると同時に歓迎すべき反響をもたらしている。その好例が環境に与えた影響だ。

 世界は想像しうるほぼすべてのエネルギーセクターにおける大規模な消費減を目撃している。新型コロナウイルス感染症の拡大が引き起こした経済活動の停止が最も厳しかった頃、完全なロックダウン(都市封鎖)下に置かれていた国は週当たりのエネルギー需要が平均25%低下する事態を経験した。

 石炭や石油のような非再生可能エネルギー源は、この活動停止が一因となって世界的に最大の落ち込みに直面した。石炭需要は20年の第1四半期に前年比でほぼ8%減少しており、よりクリーンな再生可能エネルギー源からの挑戦を受け続けている。エネルギーセクターの中で活動停止中に成長があったのは再生可能エネルギーだけだ。一方、世界の自動車輸送は19年の平均を50%下回っており、石油需要は20年第1四半期に前年比約5%減少している。

 また、電力需要も完全なロックダウン中はおよそ20%減少しているが、世界中の多くの国は活動再開および経済復興のための計画と政策の実施を始めている。その多くはデジタル技術を活用したものだ。直近のデータによれば、先進的デジタル技術を導入する消費者と企業は飛躍的に増加し、完全なロックダウン中のわずか8週間で5年分の導入が進んだ。

 デジタル技術のこのように急速な移行と加速度的導入は明らかに今後も続くと予想される。ロックダウン中に初めてデジタル分野を利用した企業のうち、75%が将来も利用し続けるつもりだと答えている。したがって、企業は変化する消費者の需要とリモートワークがより重きを置く自社の労働力の双方に対応するため、これらの技術に依存していくだろう。

 ●デジタルな未来を動かすために必要なエネルギー

 マッキンゼーが既に経済の回復期にある国を調査したリポートでまとめられたデータは、先進的なデジタル技術がより日常的なものになったことで、エネルギー消費パターンがロックダウン前の水準を上回っていることを示している。

 ますますデジタルになっていく私たちの未来が、同時に持続可能な未来になることを確かなものにするため、適切な計画と投資を今実行に移さなければ、この傾向は疑いなく実質的かつ長期的なエネルギー消費の増加に繋がるだろう。始めにすべきことは、よりクリーンで本来的に環境に優しい技術とエネルギー源に頼ることだ。

 私たちのデジタルな未来がどれほど持続不可能なのかについて現在の概観を知るために、クラウドより遠くを見る必要はない。私たちのデジタル経済を動かしているシステムとサービスの多くを提供している企業は、運営を続けるためにクラウドやオンプレミスのデータセンターに強く依存している。これらは増加し続ける需要に応じてますます多くのエネルギーを消費している。

 実際、研究者の予測ではクラウドの燃料消費は向こう10年間でなんと300%も増加する可能性がある。付け加えると、この研究は感染拡大前に行われたものであるため、直近のトレンドと展開に照らすとこの数字はより控えめな予測である可能性がある。

 また、IEA(国際エネルギー機関)は次の10年間でデータセンターとクラウドにより世界の再生可能エネルギーは増加するもののわずか2倍にしかならないと予見しているが、この予測もまたコロナウイルス前の経済に基づいたものだ。IEAは現在、今の不況によってコストが高いグリーンエネルギー計画への財政的関心が失われれるのではないかと危惧している。

 ●暗号資産の影響

 現状、今回の感染拡大によって予想よりも遥かに早く実行に移されようとしているデジタルな未来へと私たちが進み続けることで、電力需要は歴史的な規模となっている。この電力利用の影響は、ロックダウン中に得た環境面での利益を逆転させ、持続可能性に関して私たちが切り開いてきた道を後戻りさせる可能性がある。

 完全にデジタルな未来とは、暗号資産(仮想通貨)のようなデジタル決済資産に直観的に頼ることになる未来だろう。しかしながら、ビットコイン(BTC)のような多くのデジタル資産をマイニングし生産するブロックチェーン技術への投資の増大は、地球環境にさらなる負荷をかける可能性がある。

 平均して、ビットコインのトランザクション1件は700KWhの電力を消費する。紙幣のような法定通貨を用いた取引1件で消費する電力はわずか0.044KWhであることを考えると、この二酸化炭素排出量は莫大なものだ。

 もちろん、ビットコインと法定通貨の間には電力消費でみると大きな開きがあるものの、紙幣の生産と廃棄に由来する森林破壊、富栄養化、光化学オゾン生成などを考慮に入れると、紙幣はやはり相当規模の環境破壊に関与している。また、紙幣の輸送によって生じる温室効果ガスや、通貨の収納と保管のため銀行が消費する電力については言うまでもない。

 暗号資産はデザイン上、紙幣と同じ手段で生産、輸送、保管されるものではない。つまり、暗号資産はまさに持続可能な決済オプションとなり得る。単に、正しいデジタル資産を使用する必要があるだけだ。XRP(XRP)はビットコインやイーサリアム(ETH)などと比べて根本からしてはるかに持続可能な資産であり、トランザクションごとにせいぜい0.0079KWhの電力しか消費しない。

 XRPが他の暗号資産と比べこれほど高度に持続可能である主な理由は、すべてのXRPトークンが現時点で存在しているからだ。つまり、この資産をさらに作るために使う追加のエネルギーを全く必要としない。一方、ビットコインやイーサリアムは、エネルギーを大量消費するやり方であるPoW(プルーフ・オブ・ワーク)マイニングによって生産され続けている。

 平均して、ASICを積んだビットコインマイナーの価格は1500ドルだが、高性能マイナーの価格は6000ドルを上回る。このようなマイニング設備の価格は、未来のネットワークの動きやマイニングの収益性を予測するのが不可能であることから、マイナーは比較的安い方のマイニング設備、つまりエネルギー効率で劣る可能性が高いマシンを購入する傾向があることを示している。

 これらの金銭的および環境的コストは、XRPでは単に生じないものだ。またXRPレジャーのおかげで、XRPのトランザクションは関連するこのようなエネルギーコストもなく即座に決済される。最終的には、より持続可能なブロックチェーンだけがXRPのような暗号資産のさらなる導入を促進するだろう。

 電力を必要とするデジタルな未来とそれが約束する真の経済成長の受容に備える中で、私たちは同時にこの未来が環境に与える影響を考えなくてはならない。簡単に言えば、皆にとって機能するデジタルな未来は同時に持続可能な未来でなくてはならない。

 XRPと、グローバルな国際送金のあるデジタルで持続可能な未来を作る上でそれが果たす役割について学ぼう。

(イメージ写真提供:123RF)

https://ripple.com/insights/ensuring-that-our-digital-future-is-a-sustainable-one/

This story originally appeared on Ripple Insights.

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