自己管理というビットコインの核となるアイデアは危険でもある

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 ビットコイン(BTC)などの暗号資産(仮想通貨)と従来形式の金融との重要な違いは、前者は高い次元の自主権を提供するということだ。ビットコインを保有している人間は「あなた自身があなたの銀行だ」という言葉に慣れ親しんでおり、この考えが過去数十年間における暗号資産革命を生み出してきた。しかし、この高い次元での自主権には自己の資産をしっかりと守らなければならないという責任が伴う。暗号資産の最も重要な恩恵が暗号資産の初心者には厄介な問題になるということが分かっている。

 ポッドキャスト「ワット・ビットコイン・ディドゥ」の最近のエピソードの中で、クラーケンの事業開発部門のトップであるダン・ヘルド氏はビットコイン・エコシステムにおいて秘密鍵を自己管理することの重要性について語っている。しかし、ヘルド氏は従来形式の金融から参入した初心者にとっては自己管理および秘密鍵保管に関する複雑さは大きなリスクでもあると述べる。ヘルド氏は以下のように述べている。

 「(人々に対して)私達は自己管理を勧めなければいけない。それは素晴らしくて、真の理念である、という風に。しかし、初心者が秘密鍵の扱い方をすぐに学習できると勧めるのは非常に不誠実であると考えている」

 過去数年間でビットコインの普及は非常に進んだが、保管に関する問題はビットコインなどのデジタル資産の大規模な普及の障害となり続けている。ビットコインの保管に関する最近の調査によれば、多くの人がオンライン上での盗難を主に心配しているためにハードウェアウォレットに肯定的な意見を持っていることが分かった。しかし、多くのユーザーがまだビットコインを交換所のウォレットもしくはその他のホットウォレット上で保管しているという事実は、ほとんどのユーザーが自己管理を行うという技術的な責任を取る準備がまだ完全にはできていないことと関係がある。

 ヘルド氏はビットコインの全価値は主に自己管理に関係しているため、人々はそれに焦点を当てるべきだと述べている。興味深いことに、ヘルド氏はビットコインが普及する中で技術的な専門知識を有していない多くの初心者はBC(ブロックチェーン)上での取引を減らす可能性さえあり、ビットコインは主に技術的に精通している者が利用するものになるかもしれないと述べる。しかし、ヘルド氏はこれはビットコインの本質を脅かす可能性があると述べている。ヘルド氏は以下のように述べる。

 「私達は常に、自己管理をするべきだという方向に人々を進ませ、そのようなストーリーを強化するべきだと思うが、それは非常に危険でもある」

(イメージ写真提供:123RF)

https://eng.ambcrypto.com/bitcoins-core-ideals-of-self-custody-can-also-be-dangerous/

This story originally appeared on AMB CRYPTO.

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