COMPが最も価値の高いDeFiトークンになったが・・・

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 流通が始まってわずか数日後に、レンディング(貸付)とセービング(預金)を手掛ける分散型プラットフォームの新トークン、コンパウンド(COMP)はDeFi(分散型金融)分野で最も価値の高いトークンという地位を手に入れた。ただし、700万枚を超えるコインがまだ流通していないことから、高い評価額は全体像を示していない可能性がある、と業界関係者が述べている。

 17日の執筆時点(協定世界時10時29分)で、分散型トークン取引プラットフォームのユニスワップでCOMPは1COMP=0.31イーサリアム(ETH)または72.58ドルで取引されていた。ランキングサイトのDeFiMarketCap.ioによれば、トークンの供給量である1000万COMP全てを数えるならば、COMPトークンの現在価格から計算した時価総額は7億3500万ドル以上になる。これはメーカーダオのメーカー(MKR)トークンの評価額5億5100万ドルを大きく上回る。ただし、過去24時間にCOMP価格は20%以上下落している。

 さらにユニスワップによれば、16日のCOMP/ETH市場では777件のトランザクションがあり、報告された取引額は41万2489ドルだった。

 しかしながら、セットプロトコル社のプロダクトマーケティングマネージャーであり、主にETHを扱ったニュースレターTheDailyGweiの執筆者でもあるアンソニー・サッサーノ氏によれば、この高すぎる評価額は必ずしも実際の状況を適切に表現したものではない。

 16日発行のニュースレターで、サッサーノ氏はトークンの総供給量がいずれ1000万COMPになるものの「現在流通している供給量(浮動資産)は240万COMP(1億7420万ドル)程度だ」と書いた。この数字は既にコンパウンド・ラボ社が出資者に配布している額に等しい。

 残りのトークンの大部分は流動性マイニングプログラム用に留保されているため、未だに配布されていない。

 このことは、いずれ760万COMPが流通に加わり、必ずや価格に影響を与えるということを意味している。一般的に言えば、通常、供給量の増加は価格下落を意味する。

 COMPトークンが最初に発表されたのは2月下旬で、初めて流通が始まったのは6月15日だ。また、同プロトコルのコミュニティ・ガバナンスも同時に開始された。他のプラットフォームと異なり、コンパウンドは「流動性マイニング」と呼ばれる新しいメカニズムを通してトークンを発行している。これが何を意味するかというと、事実上、このトークンはICO(イニシャル・コイン・オファリング)や類似のプロセスを通して売却されるのではなく、プラットフォームに流動性を供給した、つまりプラットフォームから資金を借りた人々に発行されるということだ。

 このプロセスの目的は、トークン価格を予想するだけではなく、プラットフォームそのものの利用を促進する直接的なインセンティブを与えることにある。そして、過去数日の間にコンパウンドにロックされたドルの総価値が急激に増加していることから判断して、このインセンティブは今の所機能しているようだ。

 一方で、コンパウンドのトークン発行は、カーブという新しい分散型交換所にも利益をもたらしている。この交換所が自己申告したデータによると、16日に同交換所の取引量は大幅に増大し、2億1400万ドルに達した。カーブの創業者マイケル・エゴロフ氏によれば、取引量の急激な増加は、コンパウンド上でトランザクションを行ったユーザーに報酬を与えるCOMPの仕組みに大きく依存している。

 先週、暗号資産(仮想通貨)交換所大手のコインベースも、自社の取り扱いリストに、他の幾つかの新しいデジタル資産とともにCOMPを追加することを「模索している」と発表した。

 現在、COMPは大手の中央集権型交換所のいずれでも取引されていない。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/compound-s-comp-becomes-most-valuable-defi-token-but-there-s-6867.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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