ビットコイン価格の変動性への報道の影響は「過大評価」か

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 これまでビットコイン(BTC)価格は非常に変動性が高いものとなっている。暗号資産(仮想通貨)に関する全てのことが議論を呼ぶものであり、それによってビットコインは投機的なバブルを生みやすくなっている。ビットコイン価格の変動性を生み出してきた主要な要因の1つは報道である。ビットコインにとって良い報道は投資家の興味を刺激し、市場参加者にビットコインを買うよう促し、そしてビットコイン価格を上昇させてきた。

 この主要な例はコインベース効果である。これまでに多くの暗号資産が人気のある暗号資産交換所であるコインベースに上場した後に価格の上昇を経験している。

 他にも例はある。17年11月にCMEグループがビットコインの先物取引を加える発表を行った際にはコインベースは1日で10万人のユーザーが殺到したと報告している。また、マウントゴックスの惨事に関する報道の後に起きた市場の暴落も良い例である。ビットコインとその他の暗号資産市場はこれまで、報道によって市場全体で狂乱的な価格変動が始まる様を示してきた。 

 しかし、現在は市場が成熟しており、市場参加者も以前よりも多く存在しているため、報道が必ずしも以前に考えられていたほど市場に影響を与えるとは限らない。「構造変化の下での非対称的なビットコイン価格の変動」という題名の新たな論文は以下のように述べている。

 「したがって、これまでの研究は意図せずにビットコイン価格の変動性におけるこれらの構造変化を無視することによって報道の価格への影響を過大評価してきた」

 この発見は10年7月18日から20年5月1日までのビットコイン価格を利用して構造変化の下でのビットコイン価格の非対称的な変動を調査した後になされた。この研究によって、ビットコイン・ショックは以前に考えられていたよりも早く消滅することが発見されたものの、構造変化をGARCH系のモデルに組み込んだ場合、一般的に良い報道および悪い報道が有する価格変動への影響は減少することが分かった。金融機関はGARCHモデルを利用して株式、債券、マーケットインデックスの変動性を推定する。

 上述の論文の著者は以下のように述べて締めくくっている。

 「私達の調査結果は、正確にビットコイン価格の変動を推定するにはGARCHモデルに非対称的な効果および構造変化の両方を組み込んだ方が良いことを示唆している」

(イメージ写真提供:123RF)

https://eng.ambcrypto.com/impact-of-news-on-bitcoins-volatility-may-have-been-overestimated/

This story originally appeared on AMB CRYPTO.

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