ETH共同創設者のブテリン氏、ETHはBTCより重要との発言の真意は?

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 暗号資産(仮想通貨)業界は、もはやこれまでの10年ほど金融が重要ではなくなっているという現実を認識し適応する必要があり、現在進んでいる金融としての暗号資産から分散型エンティティとしての暗号資産を含むものへの移行を受け入れなければならない、というイーサリアム(ETH)の共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏の主張が、白熱した議論を引き起こしている。

 08年の金融危機とは異なり、20年に私達が目の当たりにしているのは金融ではなく「ウイルス危機」であり、認識論の危機、異論を封じる取り締まりの危機などでもある、とブテリン氏は2日、ツイッターのスレッドで述べた。

 これらを踏まえた上で、「ビットコイン(BTC)は第一に金融ツールだが、ETHは本質的な所で明らかに金融的でない部分が多い。しかしながら、その中にもデジタル通貨やトークンと言ったマネーの一種を使うことで改良されてきたアプリが数多く存在し、それと同時に暗号資産はより広い経済トレンドと相関するようになってきている。さらに、暗号資産がまだ政治的介入などの要因から守ってくれるかもしれないとはいえ、過去4年間はイデオロギー再編の時代だったため、物語には修正が必要になる」とブテリン氏は述べた。

 彼はこう強調した。「これからの10年間で、金融の重要性は過去10年間よりも小さくなる。暗号資産業界はこの現実に適応する必要がある。金融の『内部』であっても、幾つかの重点箇所の変更が求められている」

 さらに彼は、ETHアプリが扱う様々なカテゴリを含め、暗号資産が見出すべきものは金融の他にも数多くあると述べつつ、分散型の検閲に強い出版、情報通信、ガバナンス、コミュニティなどとともにコンテンツキュレーション用のDAO(自律分散型組織)などの分野を強調した。ブテリン氏は、彼が必要だと信じていることがいま起こりつつあると主張している。「それは金融である『だけの』暗号資産から、分散型のガバナンスでもあり組織でもありコミュニティでもある暗号資産への幅広い移行だ」阻害された集団が直面している金融面での検閲問題に関して暗号資産が役に立つ可能性はあるものの、この業界で必要とされているのはマネーの改革以上のことだ。

 現時点で、人々が求めているのはドルを放棄することではなく、「自分のマネーで何をするかの選択肢を増やし」同時に「離脱する自由」を得るために暗号資産に参入することだ。ブテリン氏によれば、ステーブルコインの成功がこの事実を証明している。彼は古いイデオロギーと連合が死につつあり、新しいものが生まれ、新たな戦場が作られたために「暗号資産業界は新しい現実を注意深く観察しそれに適応する必要がある」と結論付けた。

 ブテリン氏のコメントを支持する人は多いが、それは同様に多くの批判にもさらされている。このツイートが将来古臭くなるだろうと述べる人や、2020年という年そのものが本質的に金融の年であるとか、ETH上で構築されたもののうち影響力があり成功したものは全て本質的に金融に関わるものであると論じる人もいた。他にも、現在の危機に関する彼の見解に同意せず、これからの10年間で金融はさらに重要なものとなるため、暗号資産業界には独自のツールが必要だと述べる人もいた。

 ヒューマン・ライツ・ファウンデーションのCSO(最高戦略責任者)であるアレックス・グラッドスタイン氏や、キャッスル・アイランド・ベンチャーズのパートナーであるニック・カーター氏もまた、他のプロジェクトのために妨げられることのないマネーの放棄や、ブロックチェーンの金融面での利用についてコメントした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/did-vitalik-buterin-just-say-that-ethereum-is-now-more-impor-6722.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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