デジタル人民元の発行、フェイスブック・リブラが誘発

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 韓国の金融専門家は、近く登場する中国のデジタル人民元は国境を越えて利用され、米ドルに代わり多くの国際取引で適用されうると話す。また、デジタル人民元はフェイスブックのリブラプロジェクトに反応して発行への動きが加速しているという。

 韓国経済紙毎日経済新聞で大手経済シンクタンクである韓国金融研究院の主任研究員、キム・ジョンハン氏が述べたことには、すでに少なくとも国内主要5都市で実証実験が行われていた中国デジタル人民元であるが、新型コロナウイルス感染爆発よって生じた損失を相殺するため進展が加速している。

 しかしキム氏は一歩踏み込んだ主張をする。

 「中国から新型コロナウイルス関連の人道支援を受けた国々はデジタル人民元の採用を考えている可能性が高い」。

 中国当局はフェイスブックがリブラ計画を発表した後、デジタル人民元の発行促進への意欲が高まったとキム氏は加える。

 キム氏によると、北京市はリブラが中国経済に進出すると予想しており、いざとなれば米国の技術系大手企業に打ち勝つ独自のプロジェクトを開始することでこの進出による影響の埋め合わせをしようと考えている。

 キム氏は、過剰な秘密主義はデジタル人民元計画を弱体化させてしまう可能性があると注意を促す一方、このように述べる。

 「デジタル人民元の活用はマネーロンダリング(資金洗浄)や偽装紙幣の防止に役立つだろうが、すべての決済情報は中国人民銀行によって集約されることになる。成功を望むのであれば、人民銀は透明性と開放性を持たなくてはいけない」。

 米ブルームバーグ通信コラムニストであるアンディ・ムルケジー氏は、最近コラム欄で似通った意見を述べている。彼は、デジタル人民元の発行には「一般的な理由」があるだろうが、進行中の「権力による策略」も存在すると述べている。

 「フェイスブックがリブラを発表した19年に中国の計画が加速したことは偶然ではない。リブラの運営団体の新規加盟企業であるシンガポールの政府系投資会社テマセクが述べた『費用効率の高いリテール決済のための規制されたグローバルネットワーク』というアイデアは今も存在する」

 彼はつけ加える。

 「北京市がドル支配を崩すためには、シリコンバレーが有利な立場を取ることを未然に防がなければいけない。そのため中国の実証試験が急がれている」

 5月4週目専門家らは、デジタル人民元は様々な中国決済アプリと相互運用が可能であると予測されているが、その場合、発行開始時よりデバイスとプラットフォームに依存しないことになると発言している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/digital-yuan-rollout-is-response-to-facebook-s-libra-6635.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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