CBDCとステーブルコインは同じではない

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 CBDC(中央銀行発行デジタル通貨)は長い間議論されている。スウェーデンにはイークローナが、米国にはフェッドコインが存在しているものの、これらは中国などと比較するとそこまで進展していない。最近の情報によれば、ECB(欧州中央銀行)もリテール向けCBDCを作るために、調査・分析を加速させている。

 興味深いことに、CBDCが議論される時、それはたいていステーブルコインと一緒にされる。しかし、CBDCはステーブルコインと同じなのだろうか。CBDCの研究者であるジョナス・グロス氏はこれらの2つを区別する要素がいくつか存在すると主張している。最近のポッドキャストにおいて、グロス氏は以下のように述べている。

 「これらはお互いに同じなのか。それは場合による。なぜなら、ステーブルコインはDLT(分散台帳技術)を基にしているコインであるからだ。CBDCは通貨のステーブルな形態であるが、必ずしもBC(ブロックチェーン)のような分散台帳技術を用いるわけではない」。

 中国のデジタル人民元はBCおよび暗号技術を利用しているが、スウェーデンは同国のデジタル通貨であるイークローナにBCが利用されているのか明らかにしていない。

 詳しく見ると、CBDCは特に標準的な構造を有しておらず、その構造はひとえにそれぞれの国によって決まる。従って、BC技術はそのオープンな性質および透明性から多くの国には採用されないかもしれない。そのようなDLTの特徴は利用者の金融プライバシーを詮索する国には向いていないかもしれないのだ。

 従って、CBDCは真の仮想通貨ではないと結論付けることができるだろう。法定通貨をデジタル化しても、トークンが関わっていなければ仮想通貨にはならない。実際、FSB(金融安定理事会)も4月の最初の週に、テザー<USDT>、USDコイン<USDC>、トゥルーUSD<TUSD>、パクソス・スタンダード<PAX>、ダイ<DAI>のような国際的なステーブルコインが生む規制、監督、管理に関する問題について文書を公開している。もしCBDCがステーブルコインと同じであるならば、金融規制当局はCBDCを恐れる理由はあまりないだろう。

(イメージ写真提供:123RF)

https://eng.ambcrypto.com/cbdcs-and-stablecoins-not-similar-as-digitized-fiat-is-not-a-dlt-based-token/

This story originally appeared on AMB CRYPTO.

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