アースデイ50周年:通貨の持続可能性を考える

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 20年はアースデイ50周年にあたり、私達の生活における日常的な習慣や物品が本当はどれだけ持続可能なのかを吟味する絶好の機会だ。極冠の融解や水圧破砕法ほど重大な問題ではないにせよ、通貨の生産と使用には環境面で驚くほど大きな影響が伴っている。

 紙からプラスチック、そして仮想通貨まで、通貨の持続可能性と地球への影響について簡単に見てみよう。

 ●紙幣はどれほど持続可能なのか?

 古い格言では「金のなる木はない」と言われるが、紙の銀行券は間違いなく木の副産物だ。

 WWF(世界自然保護基金)によれば、世界の製紙工場は毎年4億トンの紙を生産している。その紙の一部は紙幣の印刷に使われており、世界的な森林破壊の一因となっている。森林破壊で生じる温室効果ガスは排出量全体の12%を占めると見積もられている。

 紙幣の印刷は環境にかなりの影響を及ぼしているが、その影響は印刷機だけにとどまらない。グリーンバック(ドル紙幣)はやや耐久性に欠け、劣化により流通から取り除かねばならないような傷がつきやすい。実際、5ドル紙幣の平均寿命はわずか16カ月と推定されている。

 多くの国が、リサイクルされた低品質の繊維くずや、綿、亜麻、紙を組み合わせた紙幣の製造へと移行した。これにより紙幣を作るために収穫しなければならない原材料は減少している。同時に、紙そのものもリサイクルが容易な素材だ。

 さらに、紙幣の使用は環境面で問題を抱える別の副産物をも生み出すことを考慮しなければならない。硬貨だ。硬貨を製造するのに必要な金属の採取工程、つまり採掘、選鉱、精錬は驚くほどエネルギー集約度が高く、米国造幣局は硬貨製造のために国内で毎年4万トンの金属が使用されていると推計している。

 紙であれ金属であれ、物理通貨の使用は環境に負荷をかけており、持続不可能な習慣と結果につながることは明らかだ。

 ●デビットカードやクレジットカードはどれほど持続可能なのか?

 紙幣が環境面で問題を抱えているのなら、デビットカードやクレジットカードはそれよりずっと悪いと思うかもしれない。なにしろ、カードはプラスチック製であり、プラスチックを卒業して紙の代替品へ置き換えようという社会的環境的な圧力があるのだから(そう、ストローのことだ)。

 だが実際には、デビットカードとクレジットカードには支払い方法の選択肢として長所も短所もあり、持続可能性で言えば、必ずしも紙幣より良いとも悪いとも言い切れない。

 ほとんどのクレジットカードとデビットカードはPVC(ポリ塩化ビニル)を用いて作られている。PVCは多くのプラスチックと同様に大量の石油から生産されており、確かにリサイクルできない。クレジットカード1枚を製造するためには約4.25グラムの原油が必要になる。現在世界で使用されているクレジットカードは28億枚と推計されているため、計算するとクレジットカードの生産に毎年およそ7万9000バレルの石油が消費されていることになる。しかも、ギフトカードや割引カードなど、主にプラスチックを用いて生産される類似の通貨はこの数字に含まれていない。

 しかしながら、紙幣と異なり、プラスチックカードは耐久期間が長い。最大8年使用でき、利用期限が切れるまで使い続けられる。なにより、紙幣の製造に使われる綿1キログラムを栽培し収穫するためには、同量のPVCを生産するのと同じだけのエネルギーが必要になる。

 ●仮想通貨はどれほど持続可能なのか?

 仮想通貨の成長は通貨の生産と使用に関する持続可能性を改善するだろうか?それはどんな種類の仮想通貨を話題にするかによる。

 ビットコイン<BTC>やイーサリアム<ETH>のような仮想通貨の生産と使用には、仮想通貨マイニングと呼ばれるプロセスが必要になる。これらの仮想通貨のトランザクションはこのプロセスで検証され、ブロックチェーンのデジタル台帳に追加される。これらの仮想通貨の開発と保守においてマイニングは欠かせない要素だが、その実行には大量の電力とエネルギーが必要になる。

 スタンフォード大学とストックホルム大学が複数の仮想通貨とビザカードの二酸化炭素排出量について調査したところ、年間電力消費量で見て、BTCとETHは利用されている通貨の中で最も環境に優しくない通貨の2つであることが分かった。

 事実、1年間でBTCを2億2000万トランザクション(仮定的な年間最大量)処理するために必要な電力があれば、1億4900万個の電球を点灯させることが出来る。

 XRP<XRP>はこのような大量のエネルギーに依存しない仮想通貨の一例であり、最も持続可能な通貨形態の称号に明らかにふさわしい。

 ●XRPの持続可能性

 BTCやETHとは異なり、XRPはマイニングされるデジタル資産ではない。今存在する通貨単位はすべて作成済みのものだ。BTCはマイニングされるため、新たなBTCが巨大なデータ処理センターで常に作成され続けている。前述のように、これには膨大で持続不可能な電力が必要になる。コイン1枚の生成コストは、米国の住宅4棟に1日で供給される電力にほぼ相当する。

 これとは対照的に、XRPは驚くほど効率的で持続可能な通貨形態だ。前の電球の例を用いて客観的に述べるなら、XRPの分散型台帳が消費するエネルギーはわずか7個の電球を点灯させることしか出来ない。この二酸化炭素排出量は、仮想通貨以外も含め、利用可能な他の通貨の選択肢と比べて遥かに小さい。従来の通貨は世界中の多くの経済において重要な役割を果たし続けているが、それらの通貨が環境に与える影響は到底無視できないものだ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://ripple.com/insights/50-years-of-earth-day-a-look-at-the-sustainability-of-currency/

This story originally appeared on Ripple Insights.

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