イーサリアムはどのように世界的景気後退を回復させるだろうか

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・DeFi(分散型金融)のアプリはインターネット第一、全世界第一主義の金融インフラへと急速に変わり始めている。
・イーサリアムはかなり好調なスタートを切っている。
・人々は以前できなかったことでも新たな技術を用いればできることがあることに気付くだろう。

 イーサリアム<ETH>は新型コロナウイルスによる景気後退からの経済回復に一役を担っている。大規模な都市封鎖、解雇、損失が世界経済へもたらす最悪の影響が未だ不透明であるが、イーサリアムとその金融プラットフォームのエコシステムは回復に向けての準備を整えている。

 イーサリアムはすでに利用者にとって金融をよりアクセスしやすく効率的にする幅広いDeFiプラットフォームを提供している。イーサリアムのエコシステム内で働く人々によると、その非中央集権型、透明性と開放性、プラットフォームの速度は世界経済の立て直しを円滑にする重要な役目を担っているという。

 コロナウイルスの流行とそれによる景気後退がイーサリアムの利用に必ずしもすぐさま影響を与えるということではない。イーサリアム自体が必要な改良と本質的な問題を解決する本格的なキラーアプリの開発は、景気が回復し始めるときになって行われるだろう。

●インターネット・ファースト、グローバル・ファースト

 コロナウイルスの流行によって世界中の発展地域での都市封鎖が起こっている。この最悪の感染爆発が終焉を迎えた後でも、多くの国で1年以内の行動制限が行われるだろう。

 約1年の都市封鎖または一部地域封鎖と聞くと良い予感がしない。しかし、Polymathネットワーク<POLY>のトークナイゼーション課主任のグレエム・ムーア氏によると、それはイーサリアムやイーサリアムブロックチェーンを基とする様々なDeFiプラットフォームにとって潜在的に期待が持てることであるという。

 「私はDeFiアプリがインターネット・ファースト、グローバル・ファーストの金融インフラへ移行する様子を楽しんでいる。コロナウイルスがもたらす景気後退の中、ローンを組むために銀行に行こうとする人はいない。DeFiチームは世界中の人々が家を出ることなく生活に欠かせない金融インフラに簡単にアクセスすることを可能にするためにインターネット第一、全世界第一主義で思考を巡らせる人々の集まりである。」と彼は語る。

 POLYやハーバーのようなトークン化されたプラットフォームから、ブロックファイやCompoundのような貸仮想通貨のプラットフォームまで、イーサリアムベースのDeFiソリューションは完全にデジタル化されているという明らかに有利となる点を持っている。それらは支店を必要としないため、人々が自宅から出られない状況でさえも利用者にサービスを提供し続けることができる。

 この上、コロナウイルスが過ぎ去った後の経済活動では金融機関や事業主ではコスト削減が目指されるため、DeFiプラットフォームによって提供されるより優れた効率性はかなりの魅力になるかもしれない。

 「私は分散型金融がコロナウイルス後の経済活動で注目される時が来ると信じている。」とMKR(メーカーダオ)のスマート・コントラクトチーム主任のマリアノ・コンティ氏は言う。

 「透明性、非中央集権型、非許可型のプロトコル、即決決済など、このエコシステムの中にいる私たちのほとんどが当然の事だと思っているものは、差し迫った景気後退の危機を乗り越えるための新たなチャンスを模索する他の事業が必要とするものになるだろう」。

 例えばすでに銀行は運営を強化するためブロックチェーン技術の採用に興味を示しているようだ。ビジネスインサイダーが12月に発信した調査によると、金融機関の56%から66%が「決済」と「証券決済」はブロックチェーンを基とした技術の最も多いユースケースの2つだとみなしている。

 同様に、PYMNTS.comの即時決済トラッカーはより多くの法人や個人事業主が即時決済や金融へのアクセスを求めていることを示している。

 言い換えると、すでにイーサリアムベースの金融商品が提供できるような便益を強く求める動きがあるということだ。そして世界の多くの人々がですでに経済悪化を目の当たりにしているということを考えると、今後数カ月以内でさらなる需要の高まりがある可能性があるだけでなく、もはや機能しなくなるかもしれない時代遅れの金融システムは受け入れられなくなるかもしれない。

●債券とイーサリアム債券

 イーサリアムベースの技術はすでに従来の金融システムへ参入し始めている。9月にはサンタンデールはイーサリアムブロックチェーンに最初のエンドツーエンドの債券を発行した。一方ではセーシェルの国立証券取引所は8月にイーサリアムをベースとしてトークン化された証券を発行した。

 一方で、ケイデンスのような代替投資企業は証券をトークン化するブルームバーグ端末の統合過程で、イーサリアムメインネットの適用を開始した。

 ムーア氏によると、イーサリアムのアプリのようなものは数か月後、数年後利用数は増加し、世界経済を促進する手助けになるという。

 「資金、そして以前は不可能であった金融商品の創出は、一般的なブロックチェーン技術においてもっとも面白いユースケースの2つであると考えている。」と彼はいう。

 「『すべてのトークナイゼーション(トークン化)』は今後5から10年以内でブロックチェーンによってドル建て(そしてビットコイン<BTC>建て)で最大のユースケースになるだろう」と彼は加える。

 コンティ氏はイーサリアムがブロックチェーン上での資金の保有を望んでいる多くの企業にとって期待できる選択肢となり得るとの予測に大部分同調している。

 「ブロックチェーン上で存在する実世界の資金が増えるほど、イーサリアムはその資金のほとんどのベースとなるだろう。エコシステムのデベロッパー、異なったプロトコルを扱うものの中の両方でかなり好調なスタートを切った。

●採用促進

 もちろんイーサリアムベースの金融プラットフォームと商品が短期的に世界経済成長を一気に促進する手助けとなるとは思えない。今やなおムーア氏はイーサリアムベースのアプリはコロナウイルス危機の間で増加し、後に世界的に採用されるようになると予想している。

 「DeFiアプリの利用数は着々と増加しているが、コロナウイルスがもたらす景気後退がその利用数に直接的に多大な影響を与えているとは考えていない」と彼は言う。

 彼はコロナウイルスが利用数にある程度は影響を与えると言う。しかし、最終的には「優れた利用者の実用例と人々(と機械)がその新たな技術で以前は不可能であったことができると気付くことができるような特徴的なリピート率の2つが最も重要な促進剤だ」と彼は語る。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/exclusives/how-ethereum-could-help-the-global-economy-recover-from-a-re-6330.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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