地政学的リスクへのBTCの依存、前例のない状況か

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 多くの人々は、ビットコイン<BTC>は資産だと考え続けている。法定通貨を時代遅れにする交換媒介物だとみなす人もいるが、ビットコインは投資商品であり地政学的不確実性によるリスクをヘッジできる安全資産であると考える人が多い。

 安全資産としてのビットコインの地位は不変のものではないかもしれないが、世界的な地政学的危機が生じた際にビットコインは何度も急騰したことがある。20年最初の2週間、米国がイランのガーセム・ソレイマーニー司令官を暗殺した後でビットコインが約30%上昇したことは、この好例だ。

 プレトリア大学の最近の研究では、ビットコインに加え、イーサリアム<ETH>、XRP<XRP>、ライトコイン<LTC>、ステラ<XLM>などの仮想通貨が地政学的出来事にどう反応するか分析された。この研究ではXRPとリップルが区別されていない点に注意する必要がある。

 この研究ではビットコイン価格へのGPR(地政学的リスク)の影響が取り上げられた。投資家は株式市場からビットコイン市場に移り、ビットコインは上昇していた。この報告書には、「投資家はビットコインを世界的な不確実性に対するヘッジだとみなしているため、GPR水準の高まりはビットコイン価格にポジティブな影響を与える可能性が高い」と記されている。

 分析されたデータによると、5種類の主要仮想通貨のうち、ビットコインはGPRの上昇と同期して大きく上昇するか価格が不連続になっていた。

 この研究によると、GPRインデックスの上昇はビットコインの上昇を引き起こしており、ビットコインの上昇はGPRインデックスに大きく依存していると示唆される。しかし他の仮想通貨はビットコインほどにはGPRインデックスに依存していなかった。

 この研究ではさらに次のように記されている。

 「ビットコインがGPRの上昇に依存しているという事実は、ブレグジット、ベネズエラへの制裁、中東における米国とイランの対立、米中間の緊張などで地政学的リスクが高まり従来の経済・金融システムが有効ではなくなった際の代替手段や避難所としてのビットコインの重要性が増していることを示している」

 この研究は、地政学的不確実性が高い時期にはビットコインは投資家にとって有効な選択肢だと締めくくった。

 しかし、全く逆の結論を出している他の研究や議論も存在する。実際、ビットコインは無相関資産だと主張するものもある。

 ビットコインは最近、世界で最も有名な安全資産である金との相関も高まっている。スキューの市場データによると、ビットコインと金の実現相関は約40%で、20年初頭から着実に増加している。

 規制や実用主義的な性質という点でビットコインの将来性には不確実な点があるかもしれないが、こうした研究は地政学的な動きや危機が生じた際にビットコイン投資家には利益を得るチャンスがある可能性を示している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://eng.ambcrypto.com/bitcoins-reliance-on-geopolitical-risk-may-be-unprecedented-in-crypto-market/

This story originally appeared on AMB CRYPTO.

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