中国のBC試験事業が5600万ドル相当の国際取引を処理

中国の外国為替規制当局が開発した、ブロックチェーン(BC)を活用した貿易金融プラットフォームは、国内の特定地域で行われる1年間の試験運用の過程で5636万ドル相当の国際決済と計4億6000万ドルの輸出金融をすでに処理した。
SAFE(中国国家外貨管理局)が考案したこの国際貿易金融プラットフォームは、重慶市と上海市を含む国内の幾つかの主要都市で1年前から試験運用されている。
このプラットフォームにより、利害関係者は輸出債権、税務署類、信用情報の検証を自動化できる。
中国政府は複雑で労働集約的な輸出入金融業務の簡素化にブロックチェーン技術が役立つと考えており、この技術に自信を表してきた。
外国為替や銀行業を規制する中国の機関は、分散ネットワークを利用して財務データと情報をデジタル化することで、安全かつリアルタイムに情報が共有できるようになることを期待している。
SAFEのプラットフォームによって、企業は資金調達、ローン、返済に関する情報の提出とそれらのプロセスの管理をデジタルに行えるようになる、と運営者は述べている。
報道機関の重慶日報によれば、重慶市では24の企業と20余りの銀行が参加したという。
新聞は政府当局者の言葉を引用して、重慶市に本社を置くとある国際商社がこのプラットフォームを利用して手術用マスク関連の取引を成功裏に終えたと報じた。
当局者によれば、その会社は2月24日にマスクを輸入し、代金14万ドルを香港の出荷元に支払わねばならなくなったのだという。
中国銀行の重慶支店は、このプラットフォームを介して当該取引とそれに関連する税務署類を確認した。これにより、買い手は同日中に支払いを完了することができた。
貿易金融関連の取引に用いる、ブロックチェーン技術に関連する様々なユースケースを中国は積極的に検討してきた。3月9日には、中国の中央銀行である中国人民銀行もブロックチェーン貿易金融プラットフォームについての作業を開始し、約470万ドルの資金を確保した。
SAFEは2019年にこの貿易金融プラットフォームの試験運用を開始した。SAFEが期待するのは中国全土への展開に繋げていくことだ。
貿易で主な利益を生み出している江蘇省、浙江省、福建省もこの試験運用に関与している。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/chinese-blockchain-pilot-processes-usd-56m-worth-of-int-l-tr-6005.htm
This story originally appeared on cryptonews.com.
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