ステーブルコインのUSDCが取引高10倍に、発行元が仮想通貨普及に準備

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 ステーブルコインのUSDコイン(USDC)を発行している仮想通貨系金融サービス大手のサークルが、2-3年で仮想通貨が一般に普及すると想定してステーブルコイン市場での競争を強化している。このような中、USDコインの取引高は19年にすでに約10倍に膨らんでいる。

 サークルにとって20年はステーブルコイン、特にUSDコインの年となる。同通貨は、サークルと大手仮想通貨交換所コインベースの共同事業である業界コンソーシアムのセンターによる、大きな話題を呼んだプロダクトだ。同社は20年にステーブルコイン向けの新たな国際決済、カストディ、ウォレットAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)に注力する予定だ。これらは企業及び開発者向けサービスとして提供される。

 共同創業者のショーン・ネビル氏とジェレミー・アレール氏は、「ステーブルコイン、第3世代BC(ブロックチェーン)、国際政策の深い関与によって、今後2、3年で大衆市場での仮想通貨採用が近づいていることが示唆される」と記した。

 USDコインの取引高が19年に急増する中、同社は真剣にこの段階に向けた準備を進めているようだ。

 われわれは時価総額で見たステーブルコイン上位3通貨(テザー(USDT)、USDコイン、パクソス(PAX))の取引高、具体的には1月と12月(1-17日)における各通貨の平均日間取引高を確認した。その結果は次の通りだ。

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 USDコインの取引高は最も増加しており時価総額第2位のステーブルコインでもある。しかし19年末時点ではパクソスの取引高のほうが依然として大きい。

 だが、ステーブルコイン業界の競争は終わったわけではない。

 サークルは20年にUSDコイン、決済、投資、トレードを前面に出し、APIを通じてサービスを提供する計画を立てている。同プラットフォームは、これにより「ステーブルコインとUSDコインの採用が加速する」と考えている。

 これを達成するため、自社ブログで説明しているように、サークルは最近以下のような複数の措置を講じてきた。

 ・サークル・トレードのOTC(店頭取引)事業を仮想通貨交換所クラーケンに売却した。

 ・ステーブルコインと「実務的な米国の規制の現実」に注力するため、交換所のポロニエックスを売却し独立させた。

 ・独立アプリのサークル・ペイを終了した。基本的なプラットフォーム技術は新たなステーブルコイン・プラットフォーム・サービスに取り入れる。

 最後に同プラットフォームは、ネビル氏が共同CEO(最高経営責任者)を退くが、サークル取締役会の独立取締役として会社との関係を保つと発表した。さらに、コインベースとサークルは6月にUSDコインの新規発行者に門戸を開いた。

 しかし一部の専門家はステーブルコインの将来に疑問を呈しており、「法定通貨ベースのステーブルコインは冗長なものとなる可能性が高く」「ステーブルコインは主要国の厳しい規制環境により終わる可能性がある」と論じている。さらに、長期的な視点では中央銀行発行デジタル通貨という脅威も存在する。これは変動性のないデジタル資産や、法定通貨と仮想通貨の橋渡しを提供するという点で、ステーブルコインと直接競合する可能性がある。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/circle-prepares-for-crypto-mass-adoption-as-usd-coin-trading-5338.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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