スウェル2019:DBSグループが2万人超の社員を抱えるスタートアップ企業に変身した方法

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 銀行業界とフィンテック系スタートアップ内での競争が激化する中、DBSグループのCEO(最高経営責任者)兼ディレクターのピユシュ・グプタ氏は、デジタル・トランスフォーメーション時代の先駆けとなり、金融機関である同社を世界の銀行業を先導する最前線に導いた。グプタ氏はスウェル2019で、スタートアップの速度と効率性で業務を行うために2万人超の社員を抱える企業がどのように変身したのか、そしてデジタル銀行業の未来に何が待ち受けているのかを共有した。

 グプタ氏は、「各テクノロジー企業があなた方の分野で事業を展開し、率直に言ってあなた方の従来のやり方よりも優れた仕事をできるようになる新世界で、どのように競争するのか?」という大胆な質問で議論を開始した。

 グプタ氏によると、その答えは2つの重要な洞察の中にあるという。1つ目は、全ての企業はテクノロジー企業でなければならないという考えを受け入れることだ。2つ目は、リスクを厭わない企業文化を創り出すことだ。

 一般的な見解とは逆に、旧来の企業がこれらの洞察に従って変化することはあり得る、とグプタ氏は説明した。「我々のような古い大企業は変化するのが極めて難しいというのが一般的な考え、現在受け入れられている考えだ。DBSであることと変化を起こすこととは両立できないという意見を耳にしたことがある。そのため我々は逆を行くことに決めた。私生活の中では我々は皆変化すると考えられているのに、なぜ企業は変化できないと思うのか?」

 80歳の両親に会うためニューデリーを訪れた際、銀行取引、料金支払い、衣類の購入をすべてオンラインで行う父親を通じて、グプタ氏は私生活でのデジタル的変化を直接目撃した。これはグプタ氏にとって考えさせられる瞬間だった。同氏は、会社を変えるということは、人々を変えるのではなくリスクを厭わず変化できるように環境を変えることだと説明した。では、どのようにこれらの洞察を取り入れ、イノベーションを実行するのか?

 いくつかの世界的な大手テクノロジー企業と会合を開いた後、グプタ氏はデジタル・トランスフォーメーションが必要で、金融機関である自社をテクノロジー企業の速度と効率性で運営できるようにする、顧客重視の5つの見地を学んだ。それは、オンラインで顧客を獲得し、リアルタイムで取引し、難しい顧客心理を操縦し、エコシステムをパイプラインからプラットフォームに移行し、「データは新たな空気だ」という考え方を浸透させるというものだ。

 これら5つの方法でカスタマー・ジャーニーに重点を置くことで、グプタ氏はDBSによる世界有数の包括的な銀行プログラム導入を支援した。これには完全な企業文化の転換と、デジタル・トランスフォーメーションの影響を定量化するための測定体制が含まれる。

 「他とは違う変化を本当に成し遂げたいならば、思い切った形で顧客の思考を受け入れなければならない。これには、仕事とは何か、何が必要とされているかを再考する必要がある」

 DBSをテクノロジー系スタートアップ企業のように運営する考え方を継続する中、同行は現在、より迅速でアクセスしやすい金融サービスを求める顧客需要の変化に対応するため、BC(ブロックチェーン)、AI(人工知能)、機械学習といった新興技術を導入している。では、今後十年間でデジタル銀行業の未来を変えるとグプタ氏が考えている技術的トレンドとは何か?

 「我々はBC技術、特にトークン化の表面に触れ始めたばかりだと思う。より大規模なデジタル取引の機会が出てくると考えている」とグプタ氏は述べた。

 同氏はさらに、「BCは例えばサプライチェーン管理においてさらなる処理効率化を引き起こすと思う。我々は既にそれを手掛けている」と語った。

(イメージ写真提供:123RF)

https://ripple.com/insights/views/swell-2019-how-dbs-group-transformed-into-a-20000-person-startup-company/

This story originally appeared on Ripple Insights.

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