「ビットコインは安全な逃避先」との解釈はトラブル招くーアナリスト

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 仮想通貨市場分析を行うのコイン・メトリクスによると、伝統的な世界市場の最近の動向とビットコイン(BTC)の動きは、最も有名な仮想通貨であるビットコインが安全な逃避先を求める資本フローの恩恵を受けているという解釈を困難にしているという。

 同社は週次レポートの中で、「マクロ経済指標の最近の堅調さは、世界的な景気後退の恐れが峠を越え米中貿易協定に対する楽観論が強まっていることを裏付けている」と述べた。

 変化が訪れており、市場参加者は以下の理由で金融緩和政策のピークが過ぎたと考えていると同社は説明した。

 1.多くの先進国経済における長期ソブリン債利回りの上昇

 2.FRB(米連邦準備制度理事会)のフォワードガイダンスの変化

 3.金相場の下落

 地政学的な不安定性の高まり、多くの先進国経済における多数の重要なマクロ経済指標の軟調さ、そして特にFRBと欧州中央銀行による金融緩和政策強化への突然の転向によって、19年の大半を通じ金や他の安全資産に資本が大きく流入した。同レポートは、これにより金は1500ドルを越えて8月下旬に最高値を記録し、価値の保存手段としてのビットコインとの比較も取り上げられたと説明している。このレポートには、「確かに、ビットコインと金の値動きに関する短期的な相関は19年に過去最高水準(+0.50程度)に達した」と記されている(相関係数は-1.0から+1.0の間で変化し、この数値が大きいほど相関が強い)。

 ビットコインは安全資産のニーズが高まった時にメディアに取り上げられ、それ以外の時は話題にならないことが多い。しかし同レポートによると、金は最近ここ数年間で最高となる日間下落率を記録したが、ビットコインと金の30日間相関は-0.22だという。

 同レポートは、「ビットコインと金における最近の値動きと短期的な相関は、ビットコインが安全な逃避先を求める資本フローの恩恵を受けているというシンプルな解釈を困難にしている」と説明し、これらの要素はマクロ経済的・地政学的動向に対するビットコインの反応は複雑であり一様では無いことを示していると結論付けた。

 同社は過去のレポートで、地政学的・マクロ経済的リスクが高まり安全資産の安定性が求められる時には、ビットコインと金の本質的な特性によって「短期的に高い相関が生じる」可能性が高いと論じていた。

 しかし一部のアナリストは、ビットコインは多くの投資家にリスク資産と見なされているかもしれないが、問題を抱えた地域に住んでいる人々にとってはすでに安全資産だと考えている。

 また、仮想通貨ヘッジファンドのアダプティブ・キャピタルで投資責任者を務めるムラド・マフムドフ氏のように、ビットコインが本当の安全資産になるにはまだ時間がかかると強調するアナリストもいる。

 ビットコイン・アナリストのシモン・ディングル氏は最近クリプトニュースに対し、「いつになるかは分からないが、最終的には過剰に通貨を発行している中央銀行への代償を支払わなくてはならない。一方で負債は想像を絶するレベルに膨らんでいる。大規模な世界的景気後退が生じる可能性はあり、そうなった時にデフレ型・分散型仮想通貨に対する全く新たな評価が生じるはずだ」と語った。

 一方ポジティブな話題としては、有名な仮想通貨研究者でアナリストのウィリー・ウー氏は7日、下落し続けるアルトコインが多い中、ドージコイン(DOGE)も価値の保存手段としての性質を持っていると述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/bitcoin-is-a-safe-haven-narrative-got-into-trouble-analysts-5065.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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