アナリスト、アジア交換所のビットコイン価格に注目

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 OTC(店頭市場)での仮想通貨取引が中国で増加する中、アナリストらはアジアの交換所におけるビットコイン(BTC)の価格形成により注目するよう助言している。一方、最も人気の高いステーブルコインであるテザー(USDT)は、この主要市場におけるビットコイン現物取引を支配していると伝えられた。

 中国では、仮想通貨交換所とICO(イニシャル・コイン・オファリング)が17年9月に禁止されて以来、仮想通貨全般や特にビットコインの正確な立場について、長く混乱が続いている。しかしながら、取引、交換所、ICOは非常に活発だと噂されてきた。一部の交換所は、中国人顧客向けの仮想通貨間取引や人民元からビットコイン/テザーへの取引に、P2P(ピア・ツー・ピア)での偽装を利用しているとも言われている。

 実際、ブルームバーグはBC(ブロックチェーン)分析企業であるチェーンアナリシスの調査を引用し、規制や禁止令にもかかわらず中国における仮想通貨のOTC取引は「急増している」と報じた。OTC取引の増加は、現物取引を行っている中国人がビットコインの大半をテザーで購入し始めた時期と一致していることがこの調査で明らかになった。

 ニューヨークに本社を置くチェーンアナリシスでチーフエコノミストを務めるフィリップ・グラッドウェル氏はブルームバーグに対し、「巨大なアジアの交換所における価格形成により注意を払うべきだ」と語り、「そこには恐らく大きな流動性が生まれる。例えばOTCブローカーがそれを供給する。これはすぐに進展する可能性がある」と説明した。

 OTC取引は17年以来増加しており「チェーンアナリシスが追跡したアジアのOTCブローカー10社だけで、9月末までの1年間で前の12カ月間と比べ52%増となる8億7700万ドル相当のビットコインを受け取った」ことがこの調査で明らかになった。チェーンアナリシスのシニアエコノミストであるキム・グロイアー氏はこれに「驚いた」という。

 実際のところ、仮想通貨分析サイトのコインリブが提供するBTC/CNYの日間平均フローを見てみると、7月に約1億8100万ドルの取引があったと分かる。8月にはこの日間平均値が約1億4600万ドルに減少し、9月には約1億8600万ドルに増加、10月前半だけで約1億7100万ドルとなっている。

 テザーに立ち戻ってみると、興味深いことに、中国における19年のビットコイン現物取引の99%でテザーが利用されていたことがこの調査で明らかになった。交換所やオンラインサイトを通じて直接法定通貨と仮想通貨を交換することが禁止され、代わりの合法な選択肢としてP2PやOTCが利用されたため、テザーの人気はさらに高まっている。

 一方、この調査では仮想通貨の購入にテザーを利用している中国人トレーダーと日本や韓国といった市場でのビットコイン取引が比較され、こうした中国以外の市場ではまだ法定通貨の利用が大半だと指摘された。

 研究者らは他のいくつかの調査結果も公表した。その内容は以下の通り。

 ・ビットコインのオンチェーン活動でみて上位50社の仮想通貨交換所のうち約40%がアジア太平洋地域に属していた。

 ・これらの交換所は19年前半に取引された全ビットコインの35%を占めた。

 ・同地域の交換所はオプション取引や先物取引も支配しており、世界中で取引された23億6000万枚のうち約90%を占めた。

 一方1、1日に報じられた通り、大手仮想通貨交換所のバイナンスは対人民元での取引に利用できるビットコイン、イーサリアム(ETH)、テザーのP2P取引機能を立ち上げた。趙長鵬CEOは中国の大手企業である微信やアリペイを通じ、中国において現金で仮想通貨を購入できると説明したようだが、微信とアリペイはそれを否定した。

 UTC(協定世界時)で15日午前11時8分時点で、ビットコインは1BTC=約8325ドルで取引されており、直近24時間ではほぼ横ばいだった。直近1週間では1%超上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/keep-an-eye-on-bitcoin-price-on-asian-exchanges-analysts-4861.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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