異なるチェーン間でのUSDTの両替、未だ問題を抱える

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 ステーブルコインは仮想通貨業界において重要性を増し続けている。特にテザー社のテザー(USDT)は、最も有名なステーブルコインの1つである。シンプルスワップによって、発行されている全ての対応チェーン間でUSDTの両替が可能となる。どれほど役立つかは分からないが、これは興味深い選択肢だ。

●複数のUSDT

 知らない人のために説明すると、USDTは複数のBC(ブロックチェーン)上に存在している。最初にオムニ上で発行され、これはまだ主要な供給源となっている。USDTはその後、イーサリアム(ETH)BCとトロン(TRX)BC上にも登場した。これにより、やや問題はあるが興味深い状況が生み出された。

 これまでは、この3つのBC間でUSDTを両替することはできなかった。そのような選択肢を提供している交換所や取引プラットフォームは存在しない。多くのプラットフォームがイーサリアム上で発行されたトークンにもトロン上で発行されたトークンにも対応していることを考えると、やや不思議な状況だ。シンプルスワップによって、無料で異なるチェーン間での交換が初めて可能となる。無名の第三者サービス提供業者を信頼する必要があるが、これは興味深い機能だ。

●テザー社はソリューションを生み出す必要がある

 テザー社がネガティブな世論に対処しなければならないことを考えると、この種のソリューションには驚くべき効果があるかもしれない。USDTの発行者が無料でチェーン間の両替を許可すれば、ERC版とTRX版のUSDTもより一般的になるだろう。この種のサービスを同社が提供しない理由はない。

 こうしたサービスが最近まで存在しなかった理由は誰にも分からない。このようなソリューションに需要があることは明らかだ。ユーザーは現在、オムニ、トロン、イーサリアム版のUSDTをドルに両替し、その後保有したいトークンに戻す必要がある。こうした無駄な手順をなくすことは、誰にとっても得策だ。

●誰かが使うか?

 こうしたサービスの需要はある程度明らかだが、イーサリアム版とトロン版のUSDTはさほど人気がない。今のところこれらに対応している取引プラットフォームはごく一部のようだ。そのため、現時点ではこうしたサービスに多くの人々が注目するかどうかはまだ分からない。

 通常そうであるように、ニッチな市場は遅かれ早かれ繁栄する。複数のチェーン上でのUSDTの発行はテザー社の決定なので、それを適切にサポートすることは同社の義務だ。今のところそれはできていない。そのため、第三者サービス提供業者が新たなビジネスチャンスを手にしている。この挑戦に交換所や他の取引プラットフォームがどう反応するかはまだ分からない。

(イメージ写真提供:123RF)

https://nulltx.com/converting-usdt-between-different-chains-remains-problematic/

This story originally appeared on NULLTX.

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