韓国で地方自治体のステーブルコインプロジェクトが推進されている

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「トークンは速くて簡単です。そして手数料も安い」
「我々の元々のターゲットは1400の店でしたが、すでに600の店で年間目標の半分である5000を超えています」

 韓国では仮想通貨企業は嫌われ者だ。ICO(イニシャルコインオファリング)や直接投資はいまだに禁止されている。しかしブロックチェーン(BC)技術に関しては、政府が今後の成長のエンジンになると目をつけており、よく議論されている話題だ。

 ソウルにおいてBCと仮想通貨に対する政策が異なるため、とても特徴的なステーブルコインが急激に成長している。韓国ウォンにペッグされており、小さいビジネスを後押ししようという狙いがある。

 初期に10%ほどの割引をする通貨があるなど、ローカルの電子法定通貨は韓国で報道の的であった。2018年には65の地方自治体がすでに電子通貨を発行しているか、発行を予定していた。

 しかし現在、これらの通貨はどうなっているのだろうか?

 「年配の顧客は現金を好む傾向があります。しかし若い韓国人たちはすでにNavar PayやKakao Payなどの電子決済を使用しており、トークンを最大限活用している」とコンビニエンスストアの従業員パク・オクヒュン氏は述べる。

 パク氏の店は、ソウルの西側の衛星都市ギンポにあり、同市はギンポペイというステーブルコインを2019年のはじめに発行している。彼女は、「若い人々はモバイル機器での支払いを好んでいると思う。彼らにとってモバイル機器は手放せないものですから。」と言う。

・幸先の良いスタートを切れるか

 多くの地方自治体は最初の反応に驚いているという。

 ギンポはとても良いスタートを切った後、今後トークンの流通量を大幅に増やしていく予定だ。

 ギンポペイの担当者であるリ・ハイジン氏はCryptones.comに対して、

 「トークンの調子はとても良いです。我々は当初2019年には925万ドル相当のトークンを発行する予定でした。しかし420万ドルという目標量に予定より大幅に早く達したため、発行量を倍増することに決めました」

 ソウルのもう一つの衛星都市であるシフン氏はSiruを2018年に発行している。自治体は7月に新たなPRキャンペーンをはじめ、より多くの地元ベンダーを獲得しようとしている。

 では実際にこの産業でビジネスをしている人々はどう感じているのだろうか。

 「トークンは速くて簡単です。そして手数料も安い」とギンポの日用品店マネージャーのキム・ヤンテ氏は述べる。


 さらに彼は付け加えた。

 「私はより多くの顧客がトークンで支払いを行うことを期待しています。QRコードをスキャンするだけで支払いが終わります。また、トークンが最初に発行されるとき、かなりの割引がされました」

 リ氏は、ベンダーからの反応は好感触なものが多いという。彼女は「ベンダーと顧客、皆が幸せです。私たちの主な目的は小さいビジネスのオーナーを支援することです。我々の元々のターゲットは1400の店でしたが、すでに600の店で年間目標の半分である5000を超えています」

・安定的な未来

 これらの目に見える成功により、地方自治体はBCをさらに推し進めていくだろうか?この問題に関しては多くの人はどっちつかずの反応だ。リ氏は次のように説明する。

 「トークンとBCに関する将来プランは行政安全部の方針に左右されます」

 「我々が観測では、ほとんどの自治体は今後もBC技術を推し進めていくことを希望している」とBCコンサルタントのミラ・キム氏は述べる。また、」「多くのエリア、特に大都市のソウルやプサンで、サンドボックス環境を作り上げ、BC企業が店を立ち上げることにインセンティブを与えたいようだ。地元の交通機関で仮想通貨払いを可能にする、という声も聞こえている。しかし政府からの許可がなければ開始はできない」という。

 しかし大企業が足を踏み入れれば、政府はBCやステーブルコインを使用する未来に対して企業や自治体が次の一歩を踏み出しやすくするための施策を、最低でも考慮する以外なくなるだろう。

 韓国で2強のモバイルキャリア。STとKTはどちらもBCプラットフォームをローンチしており、地方自治体のステーブルコインプログラムに協力する姿勢をアピールしている。

 KTはギンポのパートナーで、2019年夏にも、韓国で7番目の都市で、造船業の中心地であるウルサン市とパートナーシップを締結した。

 ウルサンペイは、2019年8月末にリリースされる予定で、韓国で現在までで最大のステーブルコインになる。Newsisによれば、2520万ドルを発行する予定で、最初は5%の割引を行う予定だ。

 韓国第二の都市プサンも注目する必要がある。韓国で最初のBC規制フリーの都市になったことでステーブルコインがこの港湾都市の発展に大きな役割を果たすだろう。

 しかしステーブルコインに熱狂的な人ばかりではない。フィンテックとBC関連技術が専門の弁護士がCryptonewsに対して匿名を条件に インタビューに応じてくれた。仮想通貨に対する政府のスタンスは、今後さらに仮想通貨が発展していくことを不可能にしているという。

 「仮想通貨関連のビジネスを禁止することで、政府はこれらのローカルトークンを単なるデジタルクーポンにしている」と彼は説明している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/exclusives/local-gov-t-stablecoin-projects-gather-pace-in-south-korea-4369.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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