新たな研究、BTCマイニングによるCO2排出が米国の大都市に相当と主張

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 ビットコイン(BTC)のマイニングに関する批判的なレポートが最後に公開されてから少なくとも数カ月間が過ぎたが、ビットコインマイニング機器によるCO2排出が予想以上に早く制御できなくなっていると主張する新たなレポートが公開された。年間ではカンザスシティ全域と同等のCO2を排出しているとさえ言われている。通常、こうしたレポートは多少は疑いの目で見る必要がある。

●ビットコインのマイニングへの新たな推測

 ここ数年間、多くのレポートによってビットコインのマイニングがいかに無駄かが示されてきた。より正確には、こうした一連の議論はビットコインのみに適用されるわけではなく、全ての仮想通貨を組み合わせたものだ。マイニングが多くの電力を必要とすることは確かに事実だが、その消費量は現在多くの人々が考えているであろう量と比べると、はるかに少ない。過去の多くのレポートはほとんどの場合、実際にはつじつまが合わない数値に基づいている。

 「ビットコインマイニングのより正確なカーボンフットプリントの推定」と称する論文が、学術誌で公開された。全ての数値が通常とは大きく異なる方法で計算されており、注目すべき興味深いものだ。このチームは大まかな数値を使うのではなく、ビットコインマイニング機器を製造している企業のIPO(新規株式公開)申請書のデータを有効に活用した。これによって、よりつじつまの合う数値が得られるかどうかはまだ分からない。

 この調査結果はかなり意外なものだったが、一定の具体性もあった。より正確に言うと、ビットコインの現在の炭素排出量の推定値はおおよそカンザスシティと同程度だった。これはビットコインのマイニングが世界全体の電力消費量の0.5%に等しいということなので、驚くべき結論だ。この研究者らは今後数年間でこれが5%に増加すると主張しているので、注目すべき非常に興味深い数字だ。ビットコインのマイニングはまだ進行中のプロセスであり、時の経過と共により高度な機器が必要となるだろう。

 この統計によると、ビットコインのマイニングは2250万トンの二酸化炭素を産出しているようだ。物の見方にもよるが、これは非常に大きい数字だ。しかし、ビットコインマイニングファームの多くは可能な限り再生可能エネルギーに移行しているので、これが正確な数値かについては明確さに欠ける部分もある。現時点では影響は小さいが、これはビットコインの排出量全体の削減に役立つはずだ。

 この調査が全ての正確な情報にアクセスできたかどうかにも疑問がある。ビットメイン、カナン、イーバンが提出したIPO申請書が調査対象に含まれているが、他のマイニング機器も利用されている。さらに、メーカーのエネルギー効率推定値は必ずしも完全に信頼できるわけではない。何よりも、ビットコインマイニングの排出量決定は、常にある程度は憶測になってしまうことは明らかだ。

 大きな問題点は、この論文が懸念すべきものかどうかだ。仮想通貨のマイニングはかなり以前から評判が悪く、積極的にこの状況を変えるために個人ができることはほとんどない。また、過去と現在では多くの物事が変化したため、この調査は18年11月までにしか遡っていない。さらに、これは今後数年、数十年に起こり得る変化を説明するものではない。

(イメージ写真提供:123RF)

https://nulltx.com/new-report-claims-bitcoin-mining-co2-emission-is-on-par-with-a-major-us-city/

This story originally appeared on NULLTX.

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