中国人仮想通貨トレーダー、一度の取引で2000ビットコインを失い自殺

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 仮想通貨取引は気の弱い人物には向いていないが、不幸なことにあるトレーダーはこれに気付くのが遅すぎた。この人物は一度の取引で2000ビットコイン(BTC)を失った後、自ら命を絶った。同氏は100倍のレバレッジをかけていたが、市場は思い通りには動かなかった。

 この42歳のトレーダーは仮想通貨の初心者では無かった。それどころか、長年取引を行っており、データ分析会社で仮想通貨関連サービスの提供会社でもあるBTE.TOPの創業者の1人だった。中国の仮想通貨系報道機関である8btcによると、同氏は仮想通貨市場で見事な投機をしたことで有名だったという。微信(WeChat)の履歴を見ると、同氏は死の直前、市場の方向性についてアドバイスしていた。

 しかし、同氏は6月5日に100倍のレバレッジをかけたショートポジションを持った。同氏の死去を報告した共同経営者によると、これは経験豊かなトレーダーらしからぬ行為だったという。この日市場は逆に動き、同氏は自分の才能への自信に裏切られる形となった。

 イ氏は2000BTCに100倍のレバレッジをかけて取引を行っていた。これは事実上、投機が成功すれば利益が100倍に増幅されることを意味する。しかし逆の場合は、損失が100倍となる。そして同氏は5日に間違った方向に投機した。100倍のレバレッジでは、市場が1%逆方向に動くだけで資金の全てが失われる。まさにその通りになり、イ氏は一度の取引で約1600万ドルを失った。

●証拠金取引の誘惑

 今回亡くなったのは、中国の仮想通貨業界の新進起業家だった。同氏は中国国内で大きな注目を集めた新興企業のBTE.TOPを共同で設立した。報道によると、SBCVC(ソフトバンク・チャイナ・ベンチャーキャピタル)は18年に同社への投資を検討していたという。日本のVN大手ソフトバンクの中国部門であるSBCVCの担当者は同社と協議を行っていたが、何も実現はしなかった。

 SBCVCの匿名の情報筋は8btcに対し、「BTE.TOPはSBCVCが出資したプロジェクトではない。SBCVCは18年に接触したが、18年末に出資を断念した」と語った。

 イ氏は仮想通貨に参入する前、シニア・プロダクト・マネージャーを務めていたIBMチャイナやマイクロソフトなど、いくつかの国際的企業に所属していた。

 同氏の死は不幸な出来事だが、これは証拠金取引のリスクの高さを示す事例の1つだ。トレーダーへの誘惑は多い。企業は最大100倍のレバレッジを提供し、わずかな手数料で利益を生み出させようとする。しかし損失も同じように増幅されるのだ。この取引テクニックは利幅の小さい外国為替取引では一般的だが、仮想通貨コミュニティがこれを採用するのは時間の問題だった。

 日本はつい最近仮想通貨の証拠金取引を規制、レバレッジを元金の最大4倍に制限している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://nulltx.com/chinese-crypto-trader-commits-suicide-losing-2000-btc/

This story originally appeared on NULLTX.

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