誰もがビットコインを使わず保有している

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 チェインアナリシスによるリサーチによれば、これまでの19年のビットコイン(BTC)取引の中で商業取引は1.3%だけであり、残りの98.7%は全て取引所で起こったものであった。

 これはほとんどの人がビットコインを何かを購入するために使用していないことを意味する。ビットコイン経済は未だにほとんどの場合では投機を意味し、国際的な決済システムのことではない。今回の統計はニューヨークに拠点を置きビットコインについて研究するチェインアナリシスによるものであり、19年の最初の4カ月のデータに基づいている。

 ブルームバーグへのメールでチェインアナリシスのシニアエコノミストを務めるキム・グラウアー氏は以下のように述べた。

 「ビットコインの経済活動は取引所での取引に引き続き支配されている。これはビットコインの主たる使用目的が投機のままであり、日々の購入におけるビットコインの利用の普及はまだ現実となっていないことを示唆している」

●ビットコインの保有は「不快な現実」なのか

 ブルームバーグでテクノロジー・コラムを書いているオラグ・カリフ氏はレポートの中でビットコインの価格が「不快な現実」を覆い隠していると述べている。彼女は以下のように述べている。

 「これが仮想通貨の主要なジレンマとなった。ビットコインは貨幣への現実的で電子的な代替手段と見られるために多くの人の人気を集めるには刺激的な宣伝が必要だが、これによって使用よりも貯めこむことを支持する『保有者』という文化を発展させた」

 しかし、同調圧力ではなくビットコインのような力強いデフレ貨幣の経済がこの市場行動をもたらしている可能性がある。貯めこむことを支持する「保有者」文化の根底においては、人はこれを専門知識と自己利益に基づいて経済的な意思決定を案内するアダム・スミスの「見えざる手」だと、そして「グレシャムの法則」と呼ばれる自明の経済原則だと思うかもしれない。

●ビットコインとグレシャムの法則

 「悪貨は良貨を駆逐する」 トーマス・グレシャム(1519-1579)(チューダー朝時代のイギリスの財政家)

 ビットコイン保有者が知っていること、もしくは知っていると思っていることはビットコインは「良質な貨幣」でドルは「悪質な貨幣」だということだ。これは必ずしも彼らがビットコインが好きであったり、ドルが嫌いであったり、もしくはたまたま常習的な逆張り家であるといういうことではない。

 その理由は、銀行が米国の貨幣システムを設計する際、ドルを発行するFRB(米連邦準備制度理事会)が継続的に貨幣協供給量を増やす中でドルが毎年平均にして3%の価値を失うようにしたからである。FRBは新しく発行されたドルをバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースなどに与え、それらの銀行は貸し出しで利益を稼いでいる。新たなドルが流通すると、既に口座にある全てのドルは価値を下げる。

 ベルリンの壁が89年に崩壊してから、米ドルのインフレ率は平均で3.22%である。この数字は短期間で見れば大きく見えないかもしれないが、20年ごとに価格が倍になることを意味する。つまり、ドルのインフレが20年ごとにあなたの保有する貨幣の価値を半分奪うということだ。

 対して、ビットコインを発行する中央権力は存在しない。ビットコインの供給量は最高で2100万枚と固定されている。人々は彼らが20世紀、21世紀を通してドルを用いた方法とは異なった方法でビットコインを使用するだろう。仮にビットコインが世界で主要な商業、個人決済手段となったとしてもそうだろう。

 人々がビットコインをあまり使いたがらないのは、ビットコインにとって必ずしも不快なこと、もしくは問題ではない。人々は7ドルをスターバックスの甘いコーヒー以上に評価しないかもしれない。しかし、人々は0.00083ビットコインは珍しく貴重なデジタル資産であることを知っている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.ccn.com/everyones-hodling-only-1-bitcoin-volume-merchants

This story originally appeared on CCN.com.

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