米中貿易戦争が仮想通貨に与える影響

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 貿易戦争も含めてあらゆる戦争を考える際、私達は少しもプラスなことは考えない傾向にある。しかし、もし米中貿易戦争が米債券市場にまで拡大すれば中国は米国債を売却する可能性があり、それはいくつかの仮想通貨の価格上昇をもたらすかもしれない。

 この可能性はニューヨーク州ブルックビルに位置するロングアイランド大学経済学部の教授であり、コラムニストでもあるPanos Mourdoukoutas氏によって書かれた記事で提起され、Mourdoukoutas氏はこの記事が掲載されたフォーブス誌に記事も提供している。今回の記事は中国が上述の様な行動を実際に行う可能性は非常に低く、それはそのような行動が米ドルの元に対する価値を下げ中国の輸出価格を上げるためであるとも述べている。しかし、実際に中国がそのような行動を起こしたら何が起こるだろうか。

 Mourdoukoutas氏は米中貿易戦争は関税からテクノロジーに移行しており、これは直接デジタル資産に影響があると主張する。ビットコイン(BTC)価格は19年の初めから130%上昇しているが、ビットコインだけでなく他の主要なコインの価格も上昇している。

 先週、ビットコインは15.11%、イーサリアム(ETH)は19.92%、リップル(XRP)は25.6%、ライトコイン(LTC)は35.77%の価格上昇を経験した。時価総額トップ10内の他の主要なコインも全て過去7日で価格上昇を経験している。

 金の価格は19年の最初と比べてほとんど変化していない一方で、Mourdoukoutas氏によれば、「ビットコインは新たな金に変化している」。実際に何が起こっているのだろうか。Mourdoukoutas氏は貿易戦争が不安を抱えている投資家に示していることはいわば彼らにとって極めて重要なグローバリゼーションの不足であり、したがって彼らはますます「仮想通貨界に逃げ場を探している」と説明している。

 少し前に、Mourdoukoutas氏はより詳しく説明している。米国債は貿易戦争を含め世界の地政学的出来事によってもたらされる不安定な時期に長年、価値の保存手段として機能してきた。「だから、米中貿易戦争の緊張がここ数か月激しくなる中でビットコインとともに米国債の価格が上昇しているのだ」とMourdoukoutas氏は述べる。米国との貿易で黒字を経験している国は余分な米ドルを米債券市場で保存するだろう。「中国は1兆ドル以上の米国債を保有している」とMourdoukoutas氏は説明し、続けて「もし貿易戦争が発展すれば中国は米国債を売却し始めるだろう」、そして「ほかの競合する国債、ビットコインの価格上昇をもたらすだろう」と述べた。

 スタートアップ企業のYewnoのCEO(最高経営責任者)、Ruggero Gramatica氏を引用し、Mourdoukoutas氏はもし米国債が売却されれば資金はドイツや日本などの他の国債に向かうだろうと説明する。金はまだ代替手段として存在しているが、そのリターン、流動性は低く、保管にもコストがかかる。

 しかし、ビットコインは新たな価値保存手段として機能することができ、これが価格上昇をもたらすだろう。ビットコインと他の仮想通貨は「耐久性、限度のあるマネーサプライ、インフレ率の予想しやすさ、価値移転の容易さなどの理由により、間違いなく金より優れた価値保存手段である」とGramatica氏は述べる。

 一方で、貿易戦争がマイニング、新たなマイナーにどのような影響を及ぼすかといった他の議論も仮想通貨界では起きている。

 また少し前、仮想通貨取引プラットフォーム、ビットメックスの共同創業者兼CEOのアーサー・ヘイズ氏はどのようにして急激な元の価値低下が素晴らしい強気相場をもたらすかについて述べていた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/how-could-us-china-trade-war-affect-crypto-3960.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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