ドイツ中銀、BCは「飛躍的」技術ではない

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 ドイツの中央銀行総裁は、他産業で普及が進んでいるのにもかかわらず、ブロックチェーン(BC)に感銘を受けていない。

●ドイツ中央銀行:BCは遅くて費用がかかる

 29日の声明の中でドイツ連邦銀行総裁のイェンス・ヴァイトマン氏は、BCを利用する試験プロジェクトは惨めな失敗に終わったと主張した。

 オペレーションを改善するどころかBCは遅くて費用がかかり、その結果、ヴァイトマン氏はBCは銀行産業に「飛躍的進歩」をもたらすことに失敗したという結論を下した。

 この試験プロジェクトはドイツ連邦銀行とドイツ取引所が16年に立ち上げたものであり18年末に終了した。このプロジェクトで使用されたプロトタイプは金融取引における「基本的な規制に関わる機能」を全て果たしたものの、現在使用されているものに比べた場合その導入には費用がかかり、スピードも遅いということが判明した。

 ヴァイトマン氏は以下のように述べる。

 「BCソリューションはあらゆる面で改善をもたらさなかった。より長く時間がかかり、比較的高コストであった。同様のことが金融分野の他の部分でも発見されている。BCを利用したプロトタイプの試験が多く行われているものの、アプリケーションにおける飛躍的進歩は今のところもたらされていない」。

●銀行は仮想通貨革命の狭間に

 特に最近のビットコイン(BTC)の価格上昇を受けて投資家は仮想通貨に強気な一方で、他の者は仮想通貨を禁止するつもりである。仮想通貨の批判者はBCも含めた分散台帳が仮想通貨を支えているイノベーションを主に構成していると述べているが、この考えは金融の専門家からは疑問が出ている。

 FRB(米連邦準備制度)のドイツ版であるドイツ連邦銀行を運営しているヴァイトマン氏は、欧州の経済政策を特徴づけるようになってきた仮想通貨「革命」に関してより多くの疑問を表明している。

 3月、PwCフランスの仮想通貨及びBC担当エグゼクティブのパウリーナ・カルフォン氏はフランスの中央銀行はしばらくデジタル通貨を使用しそうにないと警告した。カルフォン氏はそのような決断は欧州中央銀行によってまず開始されなければならないだろうと語ったが、そのようなことが起きる可能性はヴァイトマン氏のコメントの後では一層低いように見える。

 ヴァイトマン氏のBCに対する否定的な態度にもかかわらず、ますます多くの中央銀行が分散台帳を導入、もしくは少なくともその可能性を称賛している。

 BCの価値について言えば、欧州中央銀行理事のイブ・メルシュ氏はイノベーションを阻む政策に警鐘を鳴らした。メルシュ氏は欧州中央銀行を新技術の扇動者ではなく評価者であると考えている。

 「いくつかの技術は探索する価値があり、中央銀行も興味を持っている。とは言うものの、私達の役割は産業もしくは一般の人々によるテクノロジーの導入を促すことではなく、変化する嗜好が安全に満たされるようにすることだ」。

 ドイツで行われたBCプロジェクトは現存のオペレーションを改善しなかったが、分散台帳の支持者はこの技術が時間の経過とともにその能力を証明するだろうと考えている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.ccn.com/bundesbank-ridicules-blockchain-technology

This story originally appeared on CCN.com.

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