ECB、「ビットコインは未だ脅威ないが、モニターの必要ある」

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 ECB(欧州中央銀行)は仮想通貨は欧州圏の経済に不安をもたらすものではないとした。しかし同行は欧州諸国の政府に対して、足並みを揃えてアプローチすべきだとした。

●仮想通貨市場?「取るに足らない市場だ」とECB

 ECBは仮想通貨が欧州市場に与える影響を推し量るための顧問委員会である暗号資産タスクフォース(ICA-TF)を設立した。彼らの19年5月レポートで、「暗号資産:金融安定性、金融政策、決済、市場インフラへの提言」では興味深い考察がされている。

 同委員会の見解では、現在の仮想通貨市場の規模であれば、欧州経済や通貨の安定を脅かすものではない。

 「現段階において暗号資産は通貨としての役割を完全に果たすものではなく、また実際経済に目に見える影響を及ぼしたり、金融政策に大きな影響を与えるものでもない。」

 行間から読み取れることは、もし仮想通貨市場がさらに大きくなれば話は変わってくるだろうということだ。レポートで用いられている表現を読み取ると、ECBは各国に仮想通貨市場の拡大に対しての準備をせよ、と言っているようにも取れる。

●拡大へ準備をせよ

 同レポートでは「ビットコイン支払いが認められているのはごく一部であり、それらがメジャーな仮想通貨の価格に直接的な影響を与えるとは考えにくい」と述べる一歩、その影響は拡大しうる、とも述べている。

 締めくくりでは、仮想通貨の拡大と用途の拡大によりヨーロッパ経済が大きな打撃を受ける可能性もあると述べた。委員会によると、「ECBがこれからも仮想通貨への目を光らせ、認知向上を行い、各方面の組織と協働の元、いかなるシナリオにも対応できるようにしておくことはとても重要だ。」

●足並みを揃えたアプローチの欠如は危険

 また同委員会は、足並みを揃えたアプローチが確立されていない問題は早急に対処されるべきだと述べた。ECBは最近まで仮想通貨に対してあまり真剣に考えてこなかった。例えばマリオ・ドラギECB総裁は、「ビットコインやその類は本当の通貨ではなく、単なる資産の一種に過ぎない。ユーロはユーロだ。それは今後も変わらない。そしてECBがユーロのバックについている。誰が仮想通貨のバックにいる?(いないだろう)つまり仮想通貨はとてもリスキーな資産であり、皆が目撃するように、その価値はとても不安定だ。」と述べていた。

 17年には中央銀行の副総裁が、仮想通貨が法定通貨にとって変わることは絶対にありえない、と発言した。レポートが指摘するように欧州では現在法整備が進んでいない。市場が大きくなれば変化も起こってくるかもしれない。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.ccn.com/ecb-crypto-bitcoin-phenomenon-monitoring

This story originally appeared on CCN.com.

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