クリプトママ、SECが仮想通貨のために「意味ある行動取らなかった」と批判

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 「クリプトママ」と呼ばれるSEC(米証券取引員会)のコミッショナー、へスター・ピアース氏がまたも仮想通貨コミュニティーに友好的な態度を取った。

 5月9日に米国カリフォルニア州で開かれたセキュリティ・エンフォースメント・フォーラムにおいて、ピアース氏は関係職員に対して過度な規制によって創造性を妨げないよう注意を促した。しかし、ピアース氏は規制の不足も同様に仮想通貨産業に対して負の影響を持ち得ると示唆した。

 ピアース氏によれば、明確なガイドラインをまだ萌芽(ほうが)期の仮想通貨産業に適用するのは現在SECがまさに担う責任である。

●「クリプトママ」ことピアース氏、「萌芽期の仮想通貨の発展妨げるな」

 ピアース氏は手荒なSECの行為が仮想通貨の発展を妨げるのではないかという恐れを示すことで、またも彼女の「クリプトママ」としての評判を体現した。ピアース氏は以下のように述べた。

 「SECがその法執行力を有しながら行動し、新技術がそれによって新たに作り出された機会に影を落としてしまうのではないかという懸念について述べた。厳しい規制が萌芽期の仮想通貨産業の発展を妨げるのではないかと心配している」。

 ピアース氏はSECが仮想通貨産業に対してもっと早く行動を取らなかったことに対して後悔していると述べた。仮想通貨の取り締まりが早く見たいのではなく、緩い規制によって仮想通貨産業にダメージが与えられてきたことをピアース氏は認識しているのだ。

 「SECが仮想通貨産業に対して行ってきた法執行に関しては、ほとんどの場合適切なものであった。規制分野では、SECのペースを表現するのに、急いでいた、という言葉は使わない。仮想通貨産業の発展を妨げてきたのはSECの過度な行動ではなく、SECが意味のある行動を取る意欲がなかったことが原因だ」。

 実際に、少しの悪者(ビットコネクトなど)の行動がすでにある程度仮想通貨産業にダメージを与えた。さらに、多くの怪しいオルトコインが最近現れており、あからさまではないが、詐欺の様相を漂わせている。

●SECは人々を裏切ったのか

 ピアース氏はSECが人々を守るという義務を怠ったことを示唆した。ピアース氏はSECによる明確性の不足のせいで、人々が法に従いたくてもそうする方法が分からないという事態を招いたと述べた。ピアース氏は以下のように語った。

 「従って、SECが定める法律に従う方法について明確なガイダンスを人々に示すことは規制当局としての私達の義務だ。私達はまだこの義務を果たしていない」

 証券発行に関する根本的なガイドラインとなるハウェイ・テストについて、ピアース氏はICO(イニシャル・コイン・ オファリング)投資家に少々明るい材料を提供した。ハウェイ・テストはもし投資のリターンが個人もしくは企業の業績に依存するのであれば、問題となっている株式もしくはトークンは証券として分類されなければいけないと述べている。

 しかし、ピアース氏は投資のリターンが必ずしも他人に依存しない場合があると述べる。彼女は以下のように述べる。

 「現実では、裁判所とSECが解釈するように、リターンは必ずしも他人の行動の結果によるものだけではない」

 これはジェイ・クレイトンSEC委員長の発言とは大きく異なる。18年米上院の公聴会においてクレイトン氏はICOについてもっと悲観的な意見を述べていた。クレイトン氏は以下のように発言していた。

 「私が見てきた全てのICOは証券であったと考えている」

●規制当局の考え方

 クレイトン氏は18年にICOへの見解を再び述べ、「全てのICOが詐欺ではない」と認めたが、証券の分類に関しては何も述べなかった。

 一方で、クリプトママことピアース氏は仮想通貨産業に協力的なスタンスを取ってきている。18年1月にトランプ米大統領によってSECに任命されてから、ピアース氏はSECの他の誰よりも仮想通貨に友好的である。ピアース氏は18年7月にSECがウィンクルボス兄弟のビットコイン(BTC)ETFを拒否したことに公に反対を表明することさえ行った。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.ccn.com/crypto-mom-scolds-sec-for-no-meaningful-action-to-spark-crypto-industry

This story originally appeared on CCN.com.

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