JPモルガン・チェース、BC決済を計画

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 ウォール・ストリートの企業であるJPモルガン・チェースは銀行産業に利益をもたらす国際送金ビジネスをビットコイン(BTC)リップル(XRP)、トランスファーワイズなどのフィンテック企業などから守る計画を持っている。同社が取引の承認者となる許可型BC(ブロックチェーン)ネットワーク、IIN(インターバンク・インフォメーション・ネットワーク)を決済でも利用できるようにするという計画だ。

 フィナンシャル・タイムズによれば、IINに決済機能を付け加える計画が進行中である。この機能は正当な口座に送られた支払いをリアルタイムで認証することを可能にする。

 これにより、誤った口座番号やコードが入力されたことによって生じるエラーが通常引き起こす取引の遅れやキャンセルをなくすだろう。このシステムは7月に運用開始となる予定である。

●今のところは単なる情報共有のための道具

 現在、IINの利用は相互にアクセス可能な台帳上で銀行同士の情報共有を可能にすることに限られている。したがって、金融機関は支払いが遅れるもう1つの主要な原因であるコンプライアンス関係の問題を解決することができる。

 これまでに、世界中から200以上の銀行がIINのBCネットワークに参加している。IINはクォーラムというイーサリアム上のBCによって機能している。

 また、JPモルガン・チェースはIINのためのアプリケーションを開発することに非常に熱心でもある。結果として、同社はフィンテク企業に様々なツールやビルディング・ブロックを与えるサンドボックス制度を立ち上げる。これらにはデータ・モデリング、文書ファイル移転、安全なメッセージ機能などが含まれる。

●JPモルガン・チェースが有する決済ビジネスを仮想通貨から守る計画は上手くいくのか

 JPMコインと呼ばれるステーブルコインの発表のすぐ後に行われたIINへの決済機能の追加は、多くの利益をもたらす送金ビジネスの手数料を仮想通貨産業が奪うことに同社が脅威を感じてることを示している。

 現在、CNBCによれば、JPモルガン・チェースの企業間決済ビジネスは1日当たり6兆ドルの取引額を記録している。JPMコインは主に多国籍企業と同社によって確認されている顧客企業を対象としている。

●JPモルガン・チェースはビットコインでなくBCの可能性を信じている

 JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEO(最高経営責任者)はビットコイン懐疑派ではあるが、同社は一貫してBCテクノロジーに投資し続けている。3月の後半には、求人サイトのインディードがウォール・ストリート企業の中でJPモルガン・チェースが最もBCの専門家を募集していたと明らかにした。

 また、JPモルガン・チェースは19年に巨額のテクノロジー予算を確保しており、そのほとんどがBCを含むテクノロジーに利用される。金融大手のUBSによって行われた調査によれば、JPモルガン・チェースの19年のテクノロジー予算は114億ドルである。

 非常に速いペースでBCに関する特許を申請しているバンク・オブ・アメリカのテクノロジー予算は100億ドルである。上述の調査によれば、ウェルズ・ファーゴとシティ・グループのテクノロジー予算はそれぞれ90億ドルと80億ドルである。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.ccn.com/jpmorgan-blockchain-payments-settlement-fintech-ripple

This story originally appeared on CCN.com.

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