SECのクリプト・ママ、規制当局の「拒否」は的を得ていない

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 炭坑のカナリアが規制業界にいるとすれば、それはクリプト・ママだ。SEC(米証券取引委員会)コミッショナーのへスター・ピアース氏は親しみを込めて仮想通貨コミュニティからクリプト・ママと呼ばれており、彼女はビットコイン(BTC)のETF(上場投資信託)を否定してきた規制当局は的を得ていないと認めた。

 仮想通貨とBC(ブロックチェーン)関係のジャーナリストであるローラ・シン氏との対談で、ピアース氏は仮想通貨の潜在能力は変化を拒む考えの狭いSECによって抑え込まれてきたと述べているように見える。ピアース氏はビットコインETFの運命を市場の手に委ねるが、規制当局がどこで失敗したかについては素早く指摘した。

 「一般的に、SECはイノベーションに関して得意ではなく、したがって、仮想通貨分野に私が注目するのは自然な流れです。そこはイノベーションとSECが出会う場所だからです」

 実際、ピアース氏はBCイノベーターと規制当局の間の橋の様な役割を果たしており、彼女の意見は仮想通貨業界が感じているフラストレーションを証明するものでもある。ピアース氏は国内の規制当局とニューヨーク州金融サービス局に関する聴衆からの質問に対して以下のように述べた。

 「規制当局は仮想通貨業界を拒否していますが、そのやり方は的を得ていません」

 これで仮想通貨が完全に見逃されたわけではない。ピアース氏は規制のおかげもあって力強い国内の資本市場を指摘した。しかし、ピアース氏が「規制当局はそれでも新たな業界を見なければいけません」と語ったところで仮想通貨は勝利したと言っても良い。

●ビットコインETFの時期については半分濁す

 間違いなく聴衆の頭の中にはビットコインETFの未来についての疑問があった。ピアース氏はこれについて半分濁し、SECが19年にビットコインETFを認めるかどうかについて予想することを拒んだ。最終的に拒否されたウィンクルボス兄弟のETFに関する決定の際にピアース氏が異議を唱えたのは有名である。ビットコインETFについてピアース氏がSEC内で唯一の大人である状況は変わっていない。

 「ウィンクルボス兄弟のETFもしくはその他のビットコインETFが投資家に良いかどうかは分かりませんが、投資家の方が私よりも優れた判断ができると思います。時に、言わば戦いを経て市場に辿り着いた商品が失敗することもあり、そしてそれは自然なことですが、それも市場が判断することです」

 それでも、ビットコインETF申請者はSECスタッフによる拒否を上訴することもできるし、コミッショナーがその拒否を覆すこともできる。

●ICO(イニシャル・コイン・ オファリング)

 ICOについてSECはIRS(米国内国歳入庁)と同じような意見を述べており、ピアース氏は「私達より彼らに連絡を取った方が良いです」と述べている。

 SECは集権化された投資家へのマーケティングの場がないプロジェクトに好意的である。ピアース氏が情報の独占と呼ぶものが存在しなければ、ICOは「より集権化されていないように見え、証券と考えることはずっと難しくなる」という。
 
 「証券法によって良くない場所に辿り着く可能性を認識する必要があります」とピアース氏は述べる。

 BCトークン発行者が利用しなければならないハウェイテストなどの「時代遅れの」規制ガイダンスの存在を考慮すると、これはとりわけ良いアドバイスである。

 一方で、SECスタッフは長い間彼らに困難をもたらしているICOに関する規制ガイダンスの作成に未だに一生懸命取り組んでいる。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.ccn.com/crypto-mom-u-s-regulators-dismissive-miss-point-crypto

This story originally appeared on CCN.com.

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