フェイスブックは米ドルの座を狙っているかも

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 フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏が同社の開発するステーブルコインで何をしようとしているのかについて考える時、私達は一般的な仮想通貨業界の考えを適用してしまう。

 ザッカーバーグ氏はただ独自の仮想通貨を作ることを考えている訳ではない。将来を予想することにおいて仮想通貨業界の1歩前にいるという評判を築いてきたテッド・リビングストン氏によれば、ザッカーバーグ氏は米ドルに取って代わることを目指している。リビングストン氏はメッセージ・プラットフォーム、キックの創業者兼CEO(最高経営責任者)である。

 フェイスブックの仮想通貨に関する動きは非道なものでは全くない。というよりも、この動きはフェイスブックがいつも唱えている世界を助けるという主張と矛盾しない。今回は、フェイスブックは外国で働いている人々が収入を母国に送金するのを助けたいのだ。

 数段階に分けられた計画が開発中であり、早くも今週中に発表される可能性もある。リビングストン氏はフェイスブックの仮想通貨計画についてのミディアムに掲載した記事の中で、説得力のある主張を展開した。

●米ドルに取って代わることを目指す?

 控えめに言っても米ドルに取って代わろうという予想は大胆である。また、フェイスブックが裏で何をしているかについてそこまでオープンでないことを考慮すると、少しびっくりする予想でもある。しかし、リビングストン氏はフェイスブックのステーブルコインへの取り組みを研究し、点と点を繋ぎ始めた。

 この予想はWeChat(微信)から始まる。WeChatは中国のメッセンジャーアプリであり、決済アプリでもある。リビングストン氏はフェイスブックのステーブルコイン・プロジェクトについて「WeChatになろうとする」ものであると述べる。

 WeChatのように、フェイスブックは米ドルをプライベート・オンライン決済・システムに移動させようとしていた。WeChatを参考にしたシステムはフェイスブックの2つの主要な目的を果たすのに役立つだろう。このようなシステムは送金を安く行うことを容易にし、メッセンジャーアプリ内に資金を保管する理由を与える。

 リビングストン氏は以下のように述べる。

 「WeChatは資金をいつでも取り出すことを可能にしましたが、資金をアプリ内に保管する理由もどんどん与えました。電気代の支払い、食品の購入、旅行の予約などです。そして誰もが資金を取り出すことをしなくなったのです」

●母国の家族に送金する

 異国の地で働いている人々にとって母国に収入を送金することはしばしば困難であったり、コストがかかったり、もしくはその両方である。

 リビングストン氏は以下のように説明する。

 「毎年、外国で働いている人々は何千億ドルもの額を母国の家族や友人に送金します。しかし、そのプロセスには今のところ時間とコストがかかり、複雑でもあり、たった200ドル送るのに14ドルの手数料かかります。フェイスブックがこのプロセスを無料にできれば、何千万人の人々にとって革新的でしょう」

 フェイスブックは資金の追跡をBC(ブロックチェーン)によって行うため、アプリ内の決済を銀行になることなく導入することができる。リビングストン氏は以下のように主張する。

 「WeChatが中国で行ったように規制当局と関わる必要がないため、フェイスブックは各国で銀行規制当局に時間を奪われることなく、国際的な金融システムを提供することができます」

●フェイスブックのマネタイゼーション戦略

 フェイスブックの仮想通貨計画の最後の一手は「資金のシステム内での保管」である。このシステムはフェイスブックが人々を助けると同時に利益を生み出すことができるように設計されるだろう。

 リビングストン氏はユーザーがアプリ内で直接お金を使用するための方法を追加できるだろうと考えている。これは請求書の支払いなどを含む。

 「アプリを通した新しい資金利用方法は従来の方法よりもよりシンプルで強力になるでしょう。近いうちに、誰にとっても資金を取り出す必要はなくなるでしょう」

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.ccn.com/facecoin-to-replace-us-dollar-facebook-claims-its-helping-people

This story originally appeared on CCN.com.

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