フェイスブックの仮想通貨はBTCの脅威ではない

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 マーク・ザッカーバーグ氏がユーザー同士における安心なプライベートメッセージと決済を扱う信頼できるブランドというフェイスブックのビジョンを描く中、フォーブスのビリー・バンブロー氏は「マーク・ザッカーバーグ氏がフェイスブック決済の誕生を警告、ビットコインの脅威に」と題した記事の中で以下のように述べた。

 「ここ最近、世界における著名なテクノロジー起業家の注目を集めてきたビットコイン(BTC)に強敵が現れる可能性が高い。それはマーク・ザッカーバーグ氏が経営するフェイスブックだ」

 ニューヨークタイムズのナサニエル・ポッパー氏とマイク・アイザック氏はいくつかの情報源を基に、フェイスブックが密かに仮想通貨に取り組んでおり、P2P決済においてBTCと対抗しようとしていると報じた。フェイスブックはその信頼、規模、影響力を利用し、管理者不在の分散されたP2Pネットワーク構築によってBTCが達成したことを独自に達成しようとしているとも報じられた。ニューヨークタイムズの記事は以下のようである。

 「フェイスブックとテレグラムがBTCが失敗したことを成功させようと目論む」

 「最も期待されていると同時に秘密に包まれているプロジェクトがフェイスブックで進行中である。フェイスブックは現在、フェイスブック傘下のワッツアップのユーザーが友人や家族に一瞬で送金することのできるコインを開発しているとこの開発に詳しい5人の情報源が明かした。5人は秘密保持契約を考慮し、匿名でこの情報を語った」

●フェイスブックの仮想通貨は第2のJPMコインのように思える

 フェイスブックの開発する決済サービスによってBTCはダメージを受けない。

 まず、フェイスブックコインのニュースはBTC相場に影響していない。従って、BTCはワッツアップのための新しい仮想通貨を脅威とは見ていない。

 同じことがJPMコインにも言えるだろう、JPMコインは資金を移動させるための会計システムとして利用されるステーブルコインである。何も興味深いものはここにない。もちろんBTCの脅威でもない。BTCと競争することさえ困難だろう。

 そして「BTCが失敗したことを成功させようと目論む」は間違いだ。BTCの失敗とは何だろう。BTCは成功したものだ。BTCは歴史上最も規模の大きい公開鍵暗号の展開だ。

 BTCは市民によるものだ。オープンで、透明で、管理者が存在せず、分散され、抑制と均衡により管理され、経済哲学をその構築に反映するP2Pネットワークでの銀行取引、金融取引を可能にするものだ。

 フェイスブックはこのようなBTCに競争しようとすらしていない。フェイスブックが開発しているのは正反対のものだ。様々な形で既に存在してきたものだ。


●グーグルプラスがフェイスブックに脅威だったと言うようなものだ

 フェイスブックはユーザーの個人情報だけでなく今度はユーザーの金融に関わる情報と資金の管理を責任をもって行うことについて、ただ信頼してほしいと訴えている。まともな人はそのような話を信じないだろう。

 フェイスブックによる資金の管理というアイデアを思いつくとは、ザッカーバーグ氏は人々が正気を失ったと考えているのだろうか。

 みなさんには気楽にいてほしい。フェイスブックの仮想通貨プロジェクトはグーグルによるグーグルプラスでソーシャルメディア・プラットフォームを作ろうというプロジェクトと同じくらいの失敗に終わるかもしれないから。

 世界で巨大な規模を有するだけでは他の誰かが作った真に特別で独特なものを真似することができない時がある。

 人々はフェイスブック上で誰かに送金する以外優れたところがないフェイスブックコインを使うためにワッツアップを利用するであろうか。

 それとも、人々が利用するのはドルと世界で最も人気のあるデジタル通貨のビットコインを送金するための、そしてすでに多くの人が利用している最も人気のある決済アプリだろうか。もう答えはお分かりだろう。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.ccn.com/facebooks-cryptocurrency-is-a-yawncoin-not-a-blow-to-bitcoin

This story originally appeared on CCN.com.

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