損切りと上昇銘柄を保有し続ける技術

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 金融市場での取引に関する最も大事なルールの一つは、素早く損切りを行い、利益を出している銘柄に集中することである。

 一般的に言って、調子の良い銘柄は良好な市場環境が続く限り継続して保有した方が良い。

 それとは反対に、もし保有している銘柄の価格が下がる、もしくは下がったままであると判断したのであれば、資産を守るために直ちに損切りを行いその銘柄を売るべきである。言い換えれば、どうせ値上がりはしないのだから、ロスカットを行いリスクを減らした方が良いということである。

 この取引方法のベースにある考え方は、損失を抱えた銘柄に惑わされずに利益を生む銘柄により成長する余地を与えたいということである。市場環境が良好な時は、早まって取引を終了し利益を見逃すのではなく、上に述べたように調子の良い銘柄を持ち続けることが重要なのである。

 簡単に聞こえるかもしれなが、現実はそうではない。

●負けの感覚

 上に述べた取引で成功するための基本的なルールは多くの人に知られているが、感情の存在によって、初心者個人投資家もプロフェッショナルな個人投資家もそれらのルールをよく忘れてしまう。

 「ルールに従って感情を抑制できる」とあなたは言うかもしれない。しかし、実際にはロボットのような人間はおらず、価格がどのように動くかいつも正確に予想することのできる人間はいない。

 人間である私たちには損失を無視するもしくは避けようとする「損失逃避」という性質がある。従って、私たちは損失が確定することを避けるために価格の下がった銘柄をそのままにしがちである。

 保有する銘柄の価格がいつ下がるかを見極めることができるかどうかで、厄介な財政破綻と適度な成功という二つの道のどちらを行くかが決まる(後者の方が明らかに好ましい道である)。

 しかし、研究によれば、人々は時に常識的でありかつ論理的な行動から意識的に逸脱し、賭けに出ることがあるという。ただ、投資をする際に自身の資金もしくは取引で賭けに出るということは破滅への片道切符を得ることと同じことである。

 そうではなく、一連のルールを考え、それに固執するべきである。「損切り」というスローガンに矛盾するすべての兆候を精査することで、市場でのリスクを大きく減らすことができる。
 
●本能との勝負

 簡単に言うと、成功するトレーダーはある特徴的な性格と心理的特徴を有しており、それらのおかげで軽率な判断を下すことなく、手にした情報を調べることができる。

 いつ損切りを行い取引を終了するかを見極める本能と厳格なルールに従い利益を生んでいく能力が素人投資家とプロフェッショナルな投資家とを分けるのだ。

 客観的に物事を考え、自分の設定したルールに従うのではなく、「自分が正しい」という前提で考えてしまう確証バイアスもまた問題である。

 取引における感情の有害性は強調してもしきれない。従って、損切りを行い、調子の良い銘柄をもう少し長く保有する(その銘柄を今すぐ売るべき理由がない場合は特に)という行動をとるべきなのだ。

●結局何をすべきか

 以下に損切りを行いながら調子の良い銘柄を保有し続けるという取引技術のためのいくつかのルールを述べる。

 「金融市場での取引は投資とは逆である」金融市場での取引も投資も利益を目指す行為であるが、それぞれ異なる方法でその目標にアプローチする。実質的に投資は経済的成長を例えば10年後などに発生させそうなアイデアへの賭けを伴う。従って、希望的観測は投資の一部である。

 しかし、レバレッジを伴う市場取引において希望的観測の居場所はない。その結果、最終的に回復するはずだという希望的観測のもと損失を生んでいる銘柄を保有し続けることは、最終的により深刻な時価評価による損失を生むことにつながる(先物取引をする者に聞くと良い)。

 「トレーダーであることを忘れるな」多くのトレーダーは損失を生むと、健全なファンダメンタルズを理由にすぐに投機家としてのトレーダーから長期的視点を持った投資家に変身する。投機には大抵高いレバレッジがかかっているために、このような急な役柄の変更は取引における大きな失敗につながりやすい。最終的には総資産の減少によって、トレーダは自身の過ちを受け入れ、市場から退出することをすることを余儀なくされるのである。

 「復讐的取引は絶対にしてはいけない」復讐的取引とは損失を確定した後にすぐに、そして大抵その損失を出した同じ市場において損失を取り戻そうとする非合理的な行動である。このような行いは再び、少額の利益を得ながら損失を生み続けるということにつながり、最終的により深刻な総資産減少に陥る。大きな損失の後にすべきことは数日の間傍観することである。

 「成功率に固執するな」多くのトレーダーは、特に初心者に多いが、いつも失敗を少なくし多くの成功を求めようとする。私たちは小さいころから正しくあることで褒められる。従って、高い成功率を得ることでより満足感が得られるのである。しかし、このように成功率へ取りつかれることは時期尚早に小さな利益を掴みがちになる原因なのである。

 もし素早く損切りを行うと同時に値上がりした銘柄を保有し続ければ成功率は50、60パーセントかもしれない。しかし、このように取引することで、損失に比べてより大きな利益を得ることができるはずだ。

 覚えておいて欲しい。タイタニック号の船長は一回ミスをしただけだ。重要なのはミスの回数ではなくその大きさなのだ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coindesk.com/the-art-of-cutting-losers-and-letting-winners-run-in-crypto-trading

This story originally appeared on CoinDesk, the global leader in blockchain technology news and publisher of the Bitcoin Price Index.

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