UAEの試験参加機関、BCはKYCを「抜本的に簡素化する」と発言

83709607_s_UAE.jpg  UAE(アラブ首長国連邦)内の国際金融フリーゾーンであるADGM(アブダビ・グローバル・マーケット)が、BC(ブロックチェーン)を用いたKYC(顧客確認)アプリの試験を成功裏に終えたと語った。

 ADGMは4日、規制機関であるFSRA(金融サービス規制庁)やプロジェクト・アドバイザーのKPMGと共に、このプロジェクトの第1段階を終えたと発表した。

 このKYCアプリは、同じ顧客に対し様々な組織が確認と検証を何度も行うのではなく、1人の顧客に対し1度だけ確認と検証を行う単一の場を金融機関に提供する、とADGMは説明した。変更不可能な監査証跡、安全なデータ共有、EUのデータ保護規則であるGDPRの順守、サードパーティのシステムとの相互運用可能性、そして顧客からの同意がこのアプリの主な特長だという。

 今回の試験により、現在は「煩雑で、反復的で、コストのかさむ」KYC手続きが、分散型のBC技術を用いることで「抜本的に簡素化」できることが確認された。ADGMによると、参加機関は「安全な」環境にあるこの試作アプリ上で、顧客に関するデータの更新やKYC文書の共有と検証に「成功」したという。

 ADGMのFSRAユニットでCEO(最高経営責任者)を務めるリチャード・テン氏は「このe-KYC(電子顧客確認)プロジェクトは、BCといった技術の力を利用することで、UAEの金融機関向けe-KYCユーティリティが提供し得る具体的な利点を実証した」と語った。

 同氏は続けて次のように述べた。

 「このユーティリティは、業界全体のKYCチェックの強化に加え、統一されたKYC基準がもたらす優れた省コスト性や金融包摂(誰もが金融サービスへアクセスできるようになる環境)が実現できる」

 このプロジェクトは、アブダビ商業銀行、アブダビ・イスラミック銀行、ファースト・アブダビ・バンクといったUAEの大手金融機関によるコンソーシアムに向けて、18年2月に立ち上げられた。

 FSRAは現在、中小企業向け銀行サービスを利用しやすくするために、このKYCプロジェクトの第2段階を計画中だ。

 世界中の他の有名な金融機関も、BCを用いたKYCシステムの構築を検討している。6月には、BNPパリバやドイツ銀行を含む39行と規制当局から成るグループが、R3のコーダBCプラットフォーム上に構築されたKYC準拠アプリの試験を行っている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coindesk.com/blockchain-radically-simplifies-kyc-say-abu-dhabi-trial-participants

This story originally appeared on CoinDesk, the global leader in blockchain technology news and publisher of the Bitcoin Price Index.

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