メッセンジャーアプリ大手のカカオ、独自のBCを立ち上げ試験

グラウンドXは8日の報道発表で、現在10社の招待パートナーがこのテストネットを利用可能だと述べ、このプラットフォームの詳細を記したホワイトペーパーも公開した。同プラットフォームは、Dapp(分散アプリケーション)の技術的基盤の構築を目指している。
ホワイトペーパーによると、KlaytnのBCはスケーラビリティと透明性を実現するために混成的アプローチを取っており、CN(コンセンサス・ノード)とRN(レンジャー・ノード)という概念を採用している。
ホワイトペーパーによると、CNとは共同でプライベートBCを構築するネットワーク上の招待パートナーのことだ。CNはビザンチン・フォールトトレラント(※下記参照)な合意形成アルゴリズムを動かすことによって、トランザクションの確認と一括処理を行う。一方で一般の人々はRNとしてネットワークに接続し参加することができる。RNはCNが伝搬したブロックの2重チェックを行う役割を負う。
グラウンドXのホワイトペーパーには「RNは新たに作られたブロックをCNからダウンロードし、BCのローカルコピーを保管しつつ互いに定期的な通信を行う。RNはCNが選んだ新たなブロックを承認し、CNがブロックの高さの内容をごまかしていないかチェックする。誰でもRNとしてネットワークに参加できる」と記されている。
グラウンドXの主張によると、こうした混成的アプローチを通じて、このテストネットにおけるブロックの伝搬間隔は毎秒1回未満に減少し、最大で毎秒1500トランザクションが処理されるという。
このネットワークへの参加を促すため、100億枚の「KLAY」トークンが貢献に応じて両種のノードに比例分配される。この正確な比率はまだ発表されていない。ブロック報酬として毎年追加のトークンが発行される予定だ。
グラウンドXは、今後このネットワークのソースコードを公開する予定で、Klaytnのメインネット(完全なライブネットワーク)は19年1-3月に立ち上げられる予定だと述べた。コインデスクはグラウンドXに対し、このネットワークが正式にサービスを開始した際にはKLAYトークンが交換所で取引可能になるのか、と問い合わせたが当記事公開時点では回答がなかった。
カカオがBC分野へ参入する計画を発表してから約6カ月を経て、今回のテストネット立ち上げとなった。
コインデスクが以前報じた通り、同社は3月にグラウンドXの設立を公式に認め、予定されているBCネットワークは、メッセージング・アプリのカカオトークといったカカオの既存のインターネット・サービスとも統合されると述べていた。
編集部注:ビザンチン・フォールトトレラント―不正や何らかの事情でメンバー間での合意が形成できない「ビザンチン将軍問題」が発生しても全体として正しく動作するシステム
(イメージ写真提供:123RF)
https://www.coindesk.com/messaging-giant-kakao-launches-its-own-blockchain-for-testing/
This story originally appeared on CoinDesk, the global leader in blockchain technology news and publisher of the Bitcoin Price Index.
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