現金利用減の中、ノルウェー中銀がデジタル通貨を検討

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 ノルウェー中央銀行は同国での現金の利用が減る中、同銀行がデジタル通貨を発行する未来へ備えている。

 こうした可能性を調査するものとして、ノルウェー中央銀行のワーキンググループは「CBDC(中央銀行デジタル通貨)」と名付けられたレポートを公表した。その中では、市民が現金というお金の物理的な形態から離れていく中で、中央銀行は「効率的で強固な決済システムを確保するために、重要な多くの新しい属性」を検討しなければならない、と述べられている。

 すでにノルウェーのDNB銀行は現金を扱うのを止めている。DNB銀行の資産管理・保険部門トップのトゥロンド・ベンテスツェン氏は、遡ること16年、地元メディアに対して、たった6パーセントのノルウェー人しか日々の生活で現金を使っていないと述べていた。

  さらに、ノルウェー中央銀行の副総裁であるジョン・ニコライセン氏は4月のスピーチで、消費者が電子決済に向かう中で現金の役割は「減少し続ける」と述べていた。「多くの消費者にとって、中央銀行による電子的な貨幣は、彼らが今現金で銀行に預金していますが、その代替手段になる」とも述べていた。

 前述のレポートはCBDCの様々な機能と目的を扱っており、加えて、「さらなる検討に値する」ような他のいくつかの役割も提案している。それらの中には、民間銀行における新たな預金手段(現在の現金預金に加えて)、通常の電子決済システムのバックアップ、そして現金を補助するものとしてふさわしい法定通貨の提供などの役割が含まれている。

 BC(ブロックチェーン)を土台にしたシステムを未成熟と述べながら、そのレポートはさらに、CBDCの望ましいモデルは中央集権的でデータベースに保管される「アカウント・ベース」か、分散的でSIMカードやプリペイドカードのような電子チップに保管される「価値・ベース」であろうと説明する。

 しかし、レポートは以下のように続ける。

 「CBDCは複雑な問題を提起する。参考にすべき国際的な前例はほとんど1つもない。CBDCの目的、そしてそれらの目標を最も上手く達成するための解決方法、そして金融とその他に関わる全体的な費用に対する便益を評価するためにさらなる分析が必要である」

 このレポートはノルウェー中央銀行が先頭を切って、中央銀行デジタル通貨を導入すべきかどうか決断を下すのは「時期尚早」であると締めくくる。同時に、レポートを作成したワーキンググループは、中央銀行デジタル通貨というアイデア自体を排除するような問題は発見できなかったとした。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coindesk.com/norways-central-bank-mulls-digital-currency-as-cash-use-declines/

This story originally appeared on CoinDesk, the global leader in blockchain technology news and publisher of the Bitcoin Price Index.

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